Harry Allen「I Can See Forever」BMGファンハウス(BVCJ-34019)2002 - Japan   
 ハリー・アレン(ts)  ジェイ・バーリナー、ギレルミ・モンテイロ(g)  ロン・カーター(b) グラディ・テイト(d)
ジョー・アシオーネ(per) 深津純子(fl)


○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
●ラテン系               ( ■ブラジル系  □サルサ系  □カリプソ系 )
○ユーロ系  ●JAZZ系  ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系


ストレートなジャズフィールドで注目される若手白人テナー奏者ハリー・アレンのボサノヴァアルバム、第4弾です。彼は若いながらも(現在35歳)円熟味のあるプレイが身上で、むしろ日本で人気が高くSJ誌などもかなり推しているようです(本作もSJ誌ゴールドディスク)。それもそのはず、日本で出回っている彼の作品はほとんど日本制作盤で、早い話、日本人受けのする作品ばかり出しているわけで、まあ、これは本人の責任というより制作サイドの問題でしょうけど・・・

さて、今回の作品ですが、夏になればやはりボサノヴァということで、こういうのにまたコロっと乗せられる(^^;)のも何ですが、今回の特徴はメンバーにジャズシーンのベテランを配し、過去3作より都会的な作風を意識したことです。また、ピアノレス、2ギターの構成もちょっと変わっていますが、ツインギターは期待ほど生かされていないような気もしました。曲はいきなりジョビンの超有名曲「波」で始まりますが、わかる人はもう聴く前にこれだけで全体像が見えてしまいそうな(^^;)・・・ジャズ系ボサノヴァアルバムで私の愛聴盤に、キャノンボール・アダレイのボサノヴァアルバム('62)がありますが、聴き比べると、本作は随分洗練された内容であることはわかりますが、それだけにどこといって引っ掛りがなく、万事控え目で、ともするとBGMに流れてしまいがちな面も否めません。いや、そこがネライなんでしょうか・・・?

○日本人受け、といいましても、彼のテナーには日本的湿っぽさはありません。あくまでクールで淡々としており、そこにこそ彼の持ち味があります。(セリエJ)

   
Slow         Speedy
Light         Heavy
Mellow         Hard
Lyrical         Cool
Melodious           Out of melody/code
Conservative             Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay