The Gordon Beck Quartet「Experiments with Pops」Art of Life Records(AL1001-2)1967/2001 

  Gordon Beck(p),Johnny McLaughlin(g),
  Jeff Clyne(b),Tony Oxley(ds)
 
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系             ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系         ○ロック系      

ジョン・マクラフリン・フリークには待ちに待ったCD化です。(表記にはJohnny McLaughlinとなってますが。)
初期のマクラフリンで特にイギリス時代の作品がなかなかCD化されない中、雑誌等でよく取り上げられていた本作がやっとCD化されました。
1967年なのでマクラフリンが、マイルス・デイビスやトニー・ウィリアムスのバンドに参加する2年前になります。

このCDの内容はBeatles,BeachBoysといったポップスをJAZZで演奏しようといった趣向です。
しかし、素材はポップでも、それを完全にJAZZにして、アレンジも大胆な変更を加えて、元曲のイメージを払拭した演奏になってます。

演奏はカルテットというよりも、ピアニストのゴードン・ベック中心にピアノ・トリオになっていて、+ギターが付いてきたような感じです。
マクラフリンのフューチャー度ですが、当然の事ながらマクラフリンのリーダー作と比べると格段に出番がすくないです。しかし、現在のような名声を博す以前だと考慮すると、これは大抜擢ほどにフューチャーされてたのかもしれません。特に1,8曲目なんかは誰のリーダー作なのかわからなくなるほど、マラフリンは弾きまくってます。
このCDでのマクラフリンは、やや従来のJAZZっぽい演奏ですが、それでもマクラフリンがソロを弾き始めると「ああマクラフリンだなぁ」と一発でわかるフレージングを聴かせます。ギターは既に個性の点ではできあがってたんですね。

どうもマクラフリン中心に聴いてしまうのですが、ゴードン・ベックもヨーロッパ系のJAZZピアニストとしてなかなか良くやってます。ただし、このCDはデジタル・リマスターされてるにも関わらず音が良くなく、特にピアノの音があまり心地よくないのが残念です。

# マクラフリン・フリーク向けですが、当然ゴードン・ベック・ファンにもマストな作品です。(TKO)
 

   
Slow           Speedy
Light           Heavy
Mellow     Hard
Lyrical       Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative       Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay