Mark Egan(b) Danny Gottlieb(drs) Bill Evans(sax) Cliff Carter(key) Low Solof(tp) Jeff Ciampa(g) Jon Werlong(key) David Ckarles(per)
リリースしたのは昨年で、どの店が入荷が速いか待ちに待ってましたが、「新宿ヴァージンメガストア」に入荷してました。レア物アイテムはディスクユニオンでしたが、新宿のディスクユニオンのFUSIONのコーナーは担当者の趣味でJAM系が幅をきかせて、レア物は「新宿ヴァージンメガストア」にNo.1の座が移動したように思えます。 マーク・イーガン、私にとっては一番好きなミュージシャンであり、そのコンプリーターを目指す存在です。 初めて耳にしたのは、デビット・サンボーンの「Promis Me The Moon」であったのかPMGの「Pat Metheny Group(白ジャケット)」であったのか覚えておりませんが、ブ〜ンとうなる独特の音色のフレットレスベースの音色に身も心も奪われてしまい、20数年その虜になっております。 その魅力はなんと言ってもフレットレスベースの特性を生かした奏法です。フレットレスという位ですからフレットがなく、フレットの移動はスムーズに音程が変わります。その特性を生かしてメルヘンチックなベースの世界を作り上げてしまいました。フレーズもそれに合わせて美しいメロディを載せてますので益々フレットレスベースの魅力を倍増させてます。更にコーラス系のイフェクターをかけてますので、聴いただけで彼だと分かる個性とオリジナリティを備えてます。 こうしたフレットレスベースの可能性を追求した方法論は、その対局にジャコパストリアスがおりまして、マークとは違った方法論でベースを捉えているようです。 でも、美しいメロディを奏でる時は、ジャコもマークと同じ弾き方をしており、そのスタイルを徹底的に追求したマークの方が、強烈に惹かれてしまいました。 さて、前置きが長くなってしまいましたが、本作のサウンドです。 4弦フレットレスベースと、12弦のダブルネックのフレットレス&フレテッド(ダブル弦)を駆使したスタイルは健在です。 サウンドも、色彩感を感じるサウンドでビル・エヴァンスのこれまた個性派のサックスとビジュアルなシンバルワークが特徴のダニーのドラム、職人的なセンスと巧さを誇るクリフのキーボードを中心としたELEMENTSのサウンドの復活です。 ELEMENTSの初期のようなWR的なサウンドではなく、後期のメロディもはっきりしたメルヘンティックで幻想的なサウンドに加え、NYサウンド的なソロ回しを中心とするサウンドも増え、ELEMENTSの解散後(?)マークが各種セッションに参加したその航跡を示すものでしょうか。 只、一度ベースが唸りを上げ美しいメロディを弾き始めると、ビル・エヴァンスの超個性的なサックスはそのベースに飲み込まれて、マークの世界に色を染められてしまいます。 一言でサウンドを言ってしまいますと、リリカルで幻想的なサウンドです。 個人的には2002年のベストアルバムです。 マークのベースが好きな人は勿論ですが、まだ彼のベースに触れたことのない人、この作品いかがでしょう?? 超メイジャーな人ではないので、聴きたいと思った時・興味を持った時は姿を消して入手困難になるのがマーク・イーガン/ELEMENTSです。 現在、インターネットとヴァージンメガストアでしか入手できないのでお早めに。 と、言葉で音楽を説明できるのはここまでです。私と同じ感性の方、Pat Metheny Groupで彼のベースを聴いて気に入った方にお勧めします。 いくらイイと言っても「耳が違えば聴こえ方が違います」ので、私の言葉より本人の耳で確かめるのが一番だと思います。 ☆文句なく、脳味噌錯乱級!!!!!!!!!!!!!!買いっっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(アスワン)
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