●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間 ○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系 ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系) ○ユーロ系 ●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系 ○ブルース系 ○ロック系 ○その他 昨年、「Direction in Music」と題してマイルスとコルトレーン・トリビュートの全米ツアーを行ったオールスターバンドのライブ盤です。 マイルス・デイビスとジョン・コルトレーンのトリビュートという触れ込みなので、マイルスとコルトレーンの曲ばかりかと思ったらハービー、ブレッカー、ハーグローブのオリジナルが半分くらいをしめています。 音のほうは60年代前半のコルトレーン在籍時のマイルス・バンドというよりは、ハービーがマイルスのバンドに在籍していてショーター、ロン・カーター、トニー・ウィリアムスが一緒だった頃のサウンド、もしくは70年代のVSOPといったイメージの方が近いです。ただリズムがロン・トニーの組み合わせよりもブレイド・パティトゥッチの方がぐっと現代的なノリを出しているように感じます。 このアルバムの中で何といっても凄いのはブレッカー。コルトレーンの「Naima」では無伴奏で7分半にも及ぶソロを聞かせてくれているのですが、これはもうすさまじいです。言葉を失ってしまうような演奏です。ブレッカーファンはこの1曲だけのためにCD買っても損しません。 他の曲でもブレッカーの好調さが目立っています。 ロイ・ハーグローブ以外は8月の東京JAZZの来日メンバーに入っているんでこのクラスの演奏が聞けるのかと楽しみです。 最近は日本盤はボーナストラックがついていることが多いユニバーサルですが、このCDはアメリカ盤で78分もあり、ボーナストラックを入れようがなかったのか、入っていません。
(橋 雅人)
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