Larry Coryell「Cedars Of Avalon」 HIGHNOTE RECORDS INC.(HCD 7093)2002 - U.S.A.   
  
  Larry Coryell(g),Ceder Walton(p),Buster Wiiliams)(b),Billy Drummond(ds)
 
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系             ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系         ○ロック系      

ラリー・コリエルって本当に枯れたなぁ・・・と思う。
悪い意味ではない。枯れて味わい深いギタリストになった。
時折テンションの高いアルバムも出すが、10年ほど前あたりから、しみじみするアルバムが目に付くようになった気がする。
昔ゴリゴリと尖っていた頃のコリエル・ファンはどう思われるかなのだが、自分はこのような変化を好ましく思っている。

今回はシダー・ウォルトンやバスター・ウィリアムスを迎えてのカルテット。
シダー・ウォルトンといえばアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズのピアニストという経歴が浮かんでくる。
バスター・ウィリアムスもどちらかというと4ビートのベーシスト。(ハービー・ハンコックの実験的グループにいたのは例外かな。)
まさにオーソドックスなアコースティックJazzな布陣だ。

このメンツでの音を想像したら・・・・という、聴いたら想像した通りの音になっていた。
雰囲気の良いJAZZであり、コリエルがテーマを弾いて、そのあとギターかピアノがソロを受け渡し、曲によってはベース・ソロもあって、またテーマに戻って終わるパターンだ。
別段、変わったことは全然ないオーソドックスなJAZZである。昔のコリエルのイメージを持つ人からしたら、彼の弾くベムシャ・スイング、ホワッツ・ニューなどが異質に聞こえるかもしれないが。

でも、これがなかなか良い。しみじみとなごんでしまう演奏だ。
今回のようなギター、ピアノ、ベース、ドラムのカルテットの4ビートJazzで、しみじみ和める盤は意外に少ないので重宝してしまいそうだ。(テンション・ギンギン盤はわりとあるが。)

また、アコースティック・ギターだけの多重録音の曲が2曲あるが、ここだけ昔のコリエルを垣間見ることができる。これもなかなか楽しい演奏だ。オーソドックスなJAZZ曲のなかにあって、なかなかポイントになっている。

軽いノリのワンホーンJAZZアルバムのような雰囲気で、ギターを楽しみたいという人にはもってこいの作品になっているだろう。

# しみじみコリエル・・・いいですねぇ。コーヒー飲みながら聴くと和みますよ。(TKO)
 

   
Slow           Speedy
Light         Heavy
Mellow     Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay