bwb「Groovin'」Warner Bros (9 48011-2)2002 - U.S.A.   
Rick Braun(tp), Norman Brown(g), Kirk Whalum(sax),Ricky Peterson(kb), Christian McBride(b), Gregory Hutchinson(drums), Bashiri Johnson(perc), Dee Dee Bridgewater(guest vocal)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ●ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●スムース系

スムースジャズの売れっ子、リック・ブラウン、ノーマン・ブラウン、カーク・ウェイラムの頭文字をとった新しいプロジェクト、bwbのアルバムだ。

タイトル曲の「Groovin'」は昔、ラスカルズがヒットさせた曲のカバーだ。このタイトル曲をはじめとしてディアンジェロの「Brown Sugar」、ジョー・ザヴィヌルの曲でキャノンボール・アダレイも演奏していた「Mercy Mercy Mercy」、カーティス・メイフィールドやフレディー・ハバード、アイスレイ・ブラザーズ、ジョージ・クリントンの曲などアルバム収録曲全てがカバー曲でメンバーのオリジナルは1曲も入っていない。
カーティス・メイフィールドの「Let's Do It Again」ではディー・ディー・ブリッジウォーターがヴォーカルで参加している。

選曲を見てもわかるように、ファンキーな曲がずらりと並んでいる。ただ先日のNHK BSで放映されていた2002年のモントルー・ジャズフェスティバルでは、このバンドでマービン・ゲイの「What's Goin On」を演奏していたが、このアメリカ盤のアルバムには収録されていないのがちょっと残念。

バックもリッキー・ピーターソンやクリスチャン・マクブライトなどファンキーなノリを得意とする実力派ミュージシャンで固められていて、あくまでもスムース系ではあるのだが、リズム、グルーヴをより前面に押し出したサウンドになっている。曲もお馴染みの曲、聞き覚えのある曲が並んでいて理屈抜きに楽しんで聞けるアルバムだ。

またこのCDはEnhanced CDになっていてコンピューターでかけると約15分のスタジオでの録音風景が入ったプロモーションビデオが見れるようになっている。その中でプロデューサーのマット・ピアソンは「これは60年代ダンス・ミュージックへのトリビュートだ。」とコメントしている。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay