Allan Holdsworth「All Night Wrong」Sony Music Entertainment (XSCP 3)2002 - JAPAN   

Allan Holdsworth(g) Jimmy Johnson(b) Chad Wackerman(drs)
●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系 (□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ○スムース系 ●ホールズワース系
 
 A.Holdsworthは'UK’に在籍していた頃までは好んで聴いていましたが、その後余り聴かなくなり最近ようやく聴き始めました。
あの独特のフレージングが初めは驚きだったんですが、そのうち私自身が飽きてしまったのが理由です。
しかし、これは単なる個人の趣味の問題であり彼を否定するものではありません。
何故なら彼のフレイジングは彼固有のオリジナリティを持ったものであり、追随できるギタリストはいないだろうと認めているからです。

 フレイジングの話を触れたのでついでに、、、、、、、
彼のフレイジングの基になったのは、一体何だろうと思っています。ロックではない、JAZZでもない、、、、かと言ってもワールド系でもない。
一体何がベースとなってあのような摩訶不思議なアウトフレーズが出てくるんでしょう。頭の中の思考回路を見てみたい気がします。
発想もさることながら、一体どうやって弾いているんでしょう??あの綺麗なピッキングも驚異的です。

 そんな彼の姿を確かめられるのがライブですが、残念なことにまだ彼のライブには足を踏み入れたことがありません。
本作は彼の生を聴ける数少ないライブ盤であり、2002年の六本木ピットインでの貴重な音源です。
驚くことにスタジオ盤と変わらないフレイジングで完璧な演奏です。
サウンドはいつもの彼のサウンドで、スムース系とは対極を成すような形而上のサウンドというか、究極の技巧派サウンドと言って良いでしょう。
超難解なフレーズをいともたやすく弾いており、そのフレイズの引き出しは無限にあるかのように嵐の如く押し寄せます。
恐らくこれを見ていた観客も緊張して見ていたんじゃないかと思うほどの緊迫感を肌で触れることができるようなライブです。
私も聴いていて息詰まるような圧迫感を覚えてしまいました。
 ホールズワースファン、そして彼の影響を受けたギタリストのファンであれば涙物のライブ盤だと思います。

☆一度はどんな感じの運指なのか見てみたいです。(アスワン)

   
Slow                 Speedy
Light                 Heavy
Mellow               Hard
Lyrical               Cool
Melodious                 Out of melody/code
Conservative               Progresseve/Tricky
Ensemble                 Interplay
¥2,913 9/07/2002 新宿タワーレコード