4 generations of miles「4 generations of miles」 Chesky Records(JD238)2002 - U.S.A.   
              

George Coleman (ts),Mike Stern(g),Ron Carter(b),Jimmy Cobb(ds)

○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B ○ブラック系   ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系)
○ユーロ系      ●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系     ○ロック系   

故Miles Davisをトリビュートした作品。メンツはかつてマイルスのバンドにいたメンバーだが、在籍した時期が違い、一緒だったのはSaxのジョージ・コールマンとベースのロン・カーターだけ。

世評ではあまり評価の高くないジョージ・コールマン、ジミー・コブだが、マイルス・バンド脱退以後は省みられることも少ななかっただけに、この2人が聞けるというのがむしろこのディスクの聞き所だろう。(コブの脱退直後はウィントン・ケリーとの共 演があるけど。)
実際、音を聞くとあの「Fore and More」でのSax、そして「Kind Of Blue」でのドラムが聞ける訳で、それだけで凄く嬉しい気分になる。

もちろん、もっと評価の高いメンバーを集めても良いのだろうが、逆にこの人選だからこその楽しみもあるというものだ。例えばこのディスクで演奏される"All Blues","Blue In Green","Freddie Freeloader"の3曲は、元々「Kind Of Blue」に含まれ、それを叩いてるのがジミー・コブだ。こうなると、もっと上手いドラマーを連れてこようが、オリジナルにはかなわない。


曲はどれもマイルスの4ビート時代のレパートリー。
マイク・スターンだけ場違いな感じだが、そこはスターンの4ビート・プレイが聞けて、それもマイルス・ナンバーなわけで、聞いていて楽しい演奏。4ビートを意識してかギターはずっとクリーンなトーンだが、聞いてると4ビート・マイルスと「Man With The Horn」が混ざったような感覚になるのが面白い。

そしてこの盤の主役はというと、やはりフロントのジョージ・コールマンだろう。
正直、マイルス・バンド在籍時とハービー・ハンコック「処女航海」のCD以外で、この人のプレイを聞いたことが無かったのだが、なかなか良いじゃないかと思う心地よいプレイをしている。

また、このディスクはチェスキーから出されているだけあり、音が非常に良い。
ライブ録音なのだが、臨場感が抜群で、観客のばらけた拍手や歓声もしっかりした音で入っている。
それよりも楽器の生々しさが凄い。Saxも妙にいじられた音ではなく、まさに管楽器そのものの音で入ってるのが嬉しい。
更にロン・カーターのベース音もよく聞こえ、ボトムにズーンと来る低音が良い。そういや、ロンはここではソロは取らず、ずっと伴奏者としてサポートしているのが個人的に好ましい。

# 生々しい音がオーディオファイル的で気持ち良く、オーディオ好きに喜ばれそう。(TKO)
 
 
   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out_of_melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay