Nguyen Le「Purple - Celebrating Jimi Hendrix」Act Music(9410-2)2002 - Germany   
Nguyen Le(guitar,guitar-synth), Terri Lyne Carrington(drums, vacals), Michel Alibo(bass)
Guest : Aida Khann(vacals), Corin Curschellas(vocals), Meshell Ndegeocello(bass), Karim Ziad(perc), Bojan Zulfikarpasic(kb)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ●ロック系        ●ワールド系 ●ファンク系

ニューエン・レの最新アルバムがジミ・ヘンドリックスのカバー集、しかも全曲ヴォーカル入りで届いた。基本はギター、ベース、ドラムのトリオ編成でドラムのテリ・リン・キャリントンが10曲中4曲でヴォーカルをとっていて、残りの曲はゲスト・ヴォーカリストが歌っている。

従来のレのアルバムに較べると素材がジミヘンの曲ということと、アメリカ人のテリ・リンが大きくフィーチャーされているということから、いつものワールド系色は若干薄めで聞きやすくなっている。

と、言ってもレのアルバムなので、ただのジミヘンのカバー集にはなっていない。ロック、ファンク、ポップ色がより前面にでているものの、ラップ、ジャズ、フュージョン、中近東、北アフリカ、ベトナムなど数多くの音楽的要素が絡み合って作られている。お馴染みのジミヘンの楽曲がオリジナルのファンク、ロック・スピリットを保ったままで、レの中で昇華されて、再構成されている。

レがライナーノートに「自分にとってのジミヘンの曲はジャズ・ミュージシャンにとってのスタンダード曲のようなもの」と書いているが、アルバムを聴くとそのコメントに納得させられる。結果として我々が耳にする音楽は従来のフュージョン、ジャズ、ロック、ワールド・ミュージックという範疇には収まりきらない、新世代のクロス・ジャンル・ミュージックとでも言うような音になっている。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay