Alexander Zonjic「Reach For The Sky」HEADS UP(HUCD 3063)2001 - U.S.A.     Check CD@(輸入盤)     Check CD@(日本盤)

  Alexander Zonjic(fl),Earl Klugh (Ac-G),Jeff Lorber(Arr, Keys),
  Hiram Bullock(g),Al Turner(B),Luis Rest(Syn),Gary Nuster(Syn-B),
  Paul Jackson Jr(g),Chester Tompson(Dr),Kirk Whalum( Key, Sax),  
  Tyrone Dickerson( Key), Danny Cox(Dr),Mark Baldwin(G)
  Ray Fuller(G), Leonard "Doc" Gibbs(Perc), Leroy Hyter( Key),
  Larry Kimpel( B), Harlan Rogers(Key),   Ron Otis(Dr),
  Chris Kent( B), Wendy Moten(Vo)

  ○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系         ○ロック系      

アレクサンダー・ゾンジックというと、すぐに思い浮かぶのがBob James「IvoryCoast」でのビビットなプレイだ。
個人的に「Ivory Coast」は大好きなのだが、その理由はゾンジックのフルートの素晴らしさが気に入ってるからである。
そんなゾンジックのリーダー・アルバムということで、ついつい色めきだってしまった。

参加したミュージシャンは多く、1曲だけの参加などアルバムを通して聞くとあまり統一性がないのだが、それだけ色々な種類の曲が入っている。

1曲目アール・クルーの優しいイントロに乗せて、ゾンジックのフルートのピュアで深い音色が上手くマッチしていて非常に気持ちよくなってしまう。ナイロン弦の響きとフルートがこんなに合うのかと嬉しくなってしまう演奏だ。
アール・クルーの参加はこの曲を含めて3曲であるが、どれも出来が素晴らしく、BobJamesの名曲「アンジェラ」もなかなか秀逸である。

2曲目はウェンディ・モートンがボーカルを取り、そこにゾンジックとアール・クルーのオブリガードが素敵なシットリした曲である。
そういやモートンはLary Carltonの新作「Deep Into It」でも1曲歌っている。友人にファンがいて前から知ってはいるが、ここにきて立て続けにFusion(Smooth)系の作品に参加するとは・・。

また8曲目もジェフ・ローバーのシンセ・エレピとゾンジックのフルートとの相性がバッチリな素敵なタイトル曲である。こういうのを聞いてるとついつい気持ちがなごんでしまう。

7曲目はビートルズ・ナンバーのA Hard Days Nightで、ハイラム・ブロックが参加。
アルバム中ちょっと系統が違う雰囲気だが、これはこれでなかなか楽しいナンバーだ。
他もなかなか良い演奏が揃っている。

全体的にフルートのピュアなサウンドが堪能できる。
最初に統一性が無いと書いたが、他の楽器と比較して、表現力で不利と思われるフルートのアルバム1枚を飽きずに聞かせるにはこれだけのバラエティさは必要なのかもしれない。その甲斐あってか、一枚聴き通してもあきることなく、非常に満足できる作品だ。
スムーズ系が好きな人には是非勧めたい1枚だと思う。

またこのCDはエンハンストであり、LIVE映像も楽しめるし、ゾンジックのバイオグラフィー(英語)も読めるようになっている。(輸入盤で国内盤までは未確認ですけど。)

# フルートの音色についつい陶酔できる瞬間が気持ちよい作品です。オススメ!!(TKO)
 

   
Slow           Speedy
Light           Heavy
Mellow     Hard
Lyrical       Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble       Interplay