メンバーを見て分かるように、V.Bailley自信もそうですがB.Evansのツァーメンバーに参加していた人が、多いです。サウンドは、「Petite Blonde」サウンドかというとそうではなく、彼自身のサウンドです。 全体的には、硬派なNYサウンドで都会的なセンスを感じる作品です。ベースをかなり前面的に出しており、テーマをベースで弾いたり、パーカッションとベースの多重録音だけの作品があったりします。でもベースの出し方というのが全体のサウンドとバランスが良く、ベースを聴きたいという人とサウンドを聴きたいという人のどちらにも満足いくような出来です。 面白いのは、ベースクラリネットが入っているんですねぇ。ベースクラリネットと言えば、マーカス・ミラーのお得意な楽器なんですが、それを敢えて入れたというのはどういう意図なんでしょうか??真相は本人に聞くしかないんですが、クレジット見ないで聞いた時は、てっきりマーカスの友情出演かと思いました。それと目立つのがDean Brownですねぇ。カッティングやソロを元気一杯という感じでやってます。 一番のお気に入りは最後の曲で、サックス、ギター、ベースの3人のユニゾンで、スリリングでスピード感あふれるサウンドで、以前のBill EVANSグループでのライブを連想させるような硬派骨太NYサウンドです。レコード会社の圧力でスムース系サウンドを、そのうちやらされるんじゃないかと危惧していましたが、その危惧はフッ飛びました。いつもクレジット見ないで聴くんですが、一曲目にJim Beardが参加していることはイントロ聴いて分かりました。J.Beardを始めとしてクセの強い人間がいる中、V,Bailleyのサウンドを主張できたところはさすがです。 ☆勿論、脳味噌錯乱級です。買いっっっっ!!!!!!!!!!!(アスワン)
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\2,520 8/25/2001 at 新宿タワーレコード