Herbie Hancock「MWANDISH」Warner Bros.(9362-47541-2)1969/2001 U.S.A - Reissue

  Herbie Hancock(p,elp),Benny Maupin(a-fl,bs-cl),Eddie Henderson(tp,fl-horn),
  Julian Priester(tb),Billy Heart(ds),Buster Williams(b)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系 
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系         □カリプソ系) 
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系 
  ○ブルース系          ○ロック系      
 
この作品を中古LPで見かけたときは非常に高かったので驚いた記憶がある。
ジャケットもちょっとレアっぽく、なかなかカッコ良い。ちなみにMWANDISHとはハンコックの戒名。
それはともかく、このころのハンコックになるともう暗黒ドップリということになるのでしょうか?
Miles Davis「Bitches Brew」、初期WetherReportにかなり影響された雰囲気があり、シリアスでとんがったハンコックが聴ける点でも重要作品である。

シリアスといってもムズカシイわけではない。かといってヘッドハンターズのようなわかりやすい音楽と比べたら難解となってしまうのだろうが。Miles Davis「Bithes Brew」が好きならば理解できるでしょう。
VSOP「ニューポートの追想」にも収録された曲You'll Know When You Get Thereがあるので、そちらを聞いた人にはなじみやすいだろう。
またジュリアン・プリスター作曲Wondering Sprit Songの中ほどの感じが、Miles Davis「Live Evil」"Little Church"そのまんまが出てくるので驚いてしまった。

この作品は暗黒といっても、それはその後ポピュラーに移行したハンコックから見た観点からであって、実は聞く人によっては非常に評価されている。この数作でこういった作品は終わりという訳でなく、この作品の残響を受け継ぐ感じで、参加者のジュリアン・プリスターがECMに「ラブラブ」(未CD化)という作品を残している。

# ハンコック版Bithes Brewというのが適切でしょう。(TKO)
 
 

   
Slow           Speedy
Light         Heavy
Mellow   Hard
Lyrical       Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative       Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay