サウンドは、いつものジェイ節のSpyro Gyraサウンドです。70年代のメチャ明るい雰囲気こそありませんが、最近のスムース系サウンドの影響か、NY系サウンドは影を潜めて全体的に聴きやすくなったように思えます。 70年代の作品には明確なカラーを感じたのですが、それ以降はこのバンドは明確なカラーを感じ取ることが出来ず、私自身も戸惑いながら聴いてきました。80年代以降のサウンドを述べよ、と言われたら何て答えたら良いのか自分自身分からないんですが、最近のこのバンドは70年代のポップさを取り戻してきている様で、このバンドのカラーが少しずつ見え始めたような気がします。 こういう路線がこの作品に出ており、冒頭で述べたように、「聴きやすい」サウンドという表現を使いました。でも聴きやすいといっても、LA系の軽さと明るさでイケイケドンドンの路線ではなく、「大人のサウンド」というべき、リラックスした雰囲気です。スロー〜ミディアムテンポ中心で、メイジャー&マイナーの曲調を組み合わせて、ラテンナンバーや、オルガンをフューチャーしたり、ソプラノ吹いてリリカルな雰囲気を出したりバラエティに溢れた構成と言えるでしょう。 華のある作品が1〜2曲含まれていたら強烈に印象に残る作品になっていたかもしれませんねぇ。 ☆70年代の彼らのサウンドに戻って欲しい(まだ言ってる(^^;))(アスワン)
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\2,427 5/23/2001 at 新宿タワーレコード