Johnny Griffin & Steve Grossman「Johnny Griffin & Steve Grossman Quintet」Dreyfus Jazz(FDM 36615-2)2001 - France
            

  Johnny Griffin(sax),Steve Grossman(sax),
  Pierre Michelot(b),Michael Weiss(p),Alvin Queen(ds)
 
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系          ○ロック系      

スティーブ・グロスマンといえばカルト的な人気を持つテナーSAX奏者である。彼ほどのカリスマ性を感じる奏者といえばこの世代で他にはマイケル・ブレッカーぐらいであろう。マイケルは最初はロック、FUSIONから最近はJAZZを演奏しているのに対し、グロスマンは一時FUSIONを演奏したもののいち早くJAZZの道を歩み続けている。

今回の新作もそんなグロスマンのJAZZ作品だが、ベテランのジョニー・グリフィンとテナー・バトルという、昔ながらの・・・しかし、彼がやるならば聞き逃すわけには行かない作品が出た。グロスマンの2テナーというと、デイブ・リーブマンと共演したエルビン・ジョーンズの「Live At The Lighthouse」という名盤があるだけに、期待を持ってしまう。

音が出るとその期待を裏切らない。グロスマンのドスのきいたテナーが、グリフィンと丁々発止にやりあう。下手な小細工なしに、真っ向からだ。
それと今気づいたのだが、グロスマンが吹くとリズム隊も殺気だつ。きっと、このピアニストなんか普段はこうでは無いだろうが、このテンション、緊張感はなんだ・・・グロスマンから伝染したものではなかろうか。ベテラン・ベーシストのピエール・ミシェロまで違っちゃってるのである。(しかし、ミシュロさんもまだやってたんですね。)

とにかくこの音で思い出してしまうJAZZ用語が”ハード・バップ”・・・しかし、グロスマンがいるのでひと味もふた味も違う。古いようでいて新しく、ありきたりのようで希有であり、モロJAZZのようで、それだけでくくりきれない気がする。
 

# グロスマン・マニアならずとも、4ビート好きには・・・。(TKO)
 

   
Slow             Speedy
Light           Heavy
Mellow     Hard
Lyrical       Cool
Melodious       Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay