Johnny Griffin(sax),Steve Grossman(sax),
スティーブ・グロスマンといえばカルト的な人気を持つテナーSAX奏者である。彼ほどのカリスマ性を感じる奏者といえばこの世代で他にはマイケル・ブレッカーぐらいであろう。マイケルは最初はロック、FUSIONから最近はJAZZを演奏しているのに対し、グロスマンは一時FUSIONを演奏したもののいち早くJAZZの道を歩み続けている。 今回の新作もそんなグロスマンのJAZZ作品だが、ベテランのジョニー・グリフィンとテナー・バトルという、昔ながらの・・・しかし、彼がやるならば聞き逃すわけには行かない作品が出た。グロスマンの2テナーというと、デイブ・リーブマンと共演したエルビン・ジョーンズの「Live At The Lighthouse」という名盤があるだけに、期待を持ってしまう。 音が出るとその期待を裏切らない。グロスマンのドスのきいたテナーが、グリフィンと丁々発止にやりあう。下手な小細工なしに、真っ向からだ。
とにかくこの音で思い出してしまうJAZZ用語が”ハード・バップ”・・・しかし、グロスマンがいるのでひと味もふた味も違う。古いようでいて新しく、ありきたりのようで希有であり、モロJAZZのようで、それだけでくくりきれない気がする。
# グロスマン・マニアならずとも、4ビート好きには・・・。(TKO)
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