Bill Frisel「bill frisel with dave holland and elvin jones」NONESUCH(79624-2)2001 - U.S.A.     Check CD@

  Bill Frisel(g),Dave Holland(b),Elvin Jones(ds)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ●ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系 
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系) 
  ○ユーロ系             ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系 
  ○ブルース系         ○ロック系      

この作品は合わない者同士の共演の妙である。合わないのはフリゼルとエルビン。
ビル・フリゼルは便宜上JAZZにカテゴライズされてはいるが、4ビートに固執してない、むしろNO SWINGなギタリストである。しかも、カントリー、環境っぽい、美しい音楽まで手を伸ばしている。
一方、エルビン・ジョーンズといえば、ジョン・コルトレーン等の歴史的なJAZZグループを経験しているベテランJAZZドラマーで、当然ながら4ビートでSWINGするのが身上だ。
デイブ・ホランドは4ビートもFREE JAZZもロックもFUSIONも皆経験済みのベーシストなのでどちらに付く事もできるだろうが今回はエルビン側についた。

フリゼルがいつものように美しいコードを重ねたビートレスなイントロではじまるが、そこにエルビン、ホランドのリズム隊が問答無用の4ビートでswingする。このコントラストが聞いて面白い。しかも、演奏が進むと、フリゼルが次第に4ビートに引きずり込まれていくのがわかる。いずれにしろフリゼルのあの音色とフレーズでの4ビートは異様だ。

しかし、この異様さも聞いていて心地よい。ギターの作る音の美しさと4ビートの持つ音楽を押し進めようとする力がマッチしている。水と油のように交わることはないのだが、その分離間隔が心地よく響くのだ。

過去にもフリゼルはg,b,dsのアルバム「LIVE」を残しているが、こういう4ビートにはなってない。聴き比べると非常に興味深い。

# 顔ぶれだけで終わることなく、音楽的にも面白い音楽の異種格闘技盤。(TKO)
 

   
Slow             Speedy
Light           Heavy
Mellow     Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative       Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay