Nicola Stiloというフルート奏者と、オルタの生ギターとボーカルを中心とする作品で、ダイレクトカッティング一発録りのような雰囲気です。楽曲は、N.Stilioの作品3曲、オルタが'MEU'、'BONS AMIGO'、'VENTO'と同じく3曲。そして'IN A SENTIMENTAL MOOD'を始めとするカヴァーが4曲という構成です。 フルートとボーカル/ギターというデュオなんで、サウンドはシンプルです。N.Stiloの曲やスタンダード系のカヴァーはフルートがメロディを奏でたり、オルタのスキャットがテーマをとったりします。そしてオルタの曲になると'Durango Kid'の雰囲気でボーカル/ギターにフルートが絡まるというサウンドです。 元々幻想的なボーカルとギターのオルタの世界なんですが、これにフルートが加わると幻想的なムードが更に増し、オルタのそういう部分が好きな私にとって大変面白く聴ける作品となっております。一番印象に残ったのが9曲目です。ギターとボーカルのイメージが白い浜辺。その奥はジャングルになってます。そこにフルートのソロが絡みます。そのフルートの自由奔放な旋律は、ジャングルの中を美しい羽根で飛び回る小鳥がいます。その模様をヤシを背に寝ころんで見ているような情景がパーッと広がります。こんな感じでどの曲もイメージが膨らむのは、デュオという編成なんでしょう。それに加えてこの二人の熟練した技なんでしょうねぇ。 ☆お勧めの作品で、買いっ!!と言いたいんですが、お店にあるかどうかですね。注文すれば入手可能だと思います。(アスワン)
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