Chick Corea「Past,Present& Futures」ビクターエンライトメント(UCCJ3008)2001 - Japan 

  Chick Corea(p),Avishai Cohen(b),Jeff Ballard(ds)
 
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系           ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系         ○ロック系      

久々のチック・コリアのピアノ・トリオ作品。タイトルは仰々しいが、中味は極上のピアノ・トリオであり、なんの気負いもなく聞くことができる。

なんせ最初の1音からピアノのピーンと張りつめた響きがスピーカーの左右から飛び出してくるだけで、まるで温度が上昇し、空気がグっと凝縮された気持ちになる。

サポートもアビシャイ・コーエンのベースも細かく、早く、動き回る。これまでのチックのベーシストであったミノスラフ・ヴィトウス、スタンリー・クラーク、ジョン・パティトゥーチの誰と比較しても遜色の無いプレイをしている。特にピアノとベースの早いメロディのユニゾンなんてのは圧巻である。
またドラムのジェフ・バラードもややサポートに徹し気味であるが、さすがにチックのトリオに抜擢されることだけあって、複雑なリズムについ耳をそばだててしまう。

数年前のチックの活動は人数の多い編成が、ややもすると味が薄くなりがちであったが、前作のソロ・ピアノあたりからチック色を濃くなり、本作も自らをフューチャーしたチック色濃い作りになっている。ピアノ・トリオだからとJAZZのスタンダードだけでなく、昔からのチック好きには支持されているスパニッシュがここでは顔をだし、オリジナル曲が多く入っている。

購入の際に気になる日本盤ボーナス・トラック「500Miles High」だが、この曲が好きか嫌いかで国内、輸入を選択すると良いかと思う。好きであればこのトラックがまるでアンコールみたいに感じるであろう。そういう意味ではまさにボ−ナス・トラックである。

# チック・ファンなら満足するピアノ・トリオでしょう。(TKO)
 

   
Slow             Speedy
Light           Heavy
Mellow     Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay