Craig Schoedler「By The Water」 2001 - U.S.A.
Craig Schoedler(bass), Steve Jordan(drums), Mike Stern(g), Palph Bowen(sax), Tom Petroski(kb), Vince Collela(g)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他


Craig Schoedlerというベーシストのデビューアルバムでレコード会社もレコード番号もないのでどうやら自主制作盤のようです。ただ自主制作盤といってもマイク・スターンやスティーブ・ジョーダンなどニューヨークの一流どころが参加しています。

1曲目から後期のマイルス・デイビスを連想させるようなヘヴィーなサウンドで始まります。この人のベースの音はマーカス・ミラーを太くしたような音で、それにマイク・スターンが絡んでくるのでマイルス・バンドを想像してしまうのかもしれません。なかなかかっこよい音です。

2曲目はサックスのPalph Bowenが大きくフィーチャーされているのですが、まるでマイケル・ブレッカーのような吹きっぷりです。音色、フレーズともにマイケルしてます。(と、思ってジャズ批評のマイケル・ブレッカー大全集のニコラス松尾氏の記事、なりきりマイケル・ブレッカー大賞を見ると、ちゃんと6位にランクされていました。)

久々に聞くような気がするスティーブ・ジョーダンも抜けのいいスネアの音、つぶれ気味のクラッシュ・シンパルの音、へヴィーなノリと全曲にわたってアルバムの雰囲気を作っています。リーダーのクレイグとのコンビネーションが心地好いグルーブを生んでいます。

全体に後期のマイルスと硬派のNY系が合体したようなサウンドで、ストレートなハードコア・フュージョンです。自主制作盤のようなので入手が難しいかもしれませんが、Craig Schoedler自身のウェブサイトから入手できます。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay