●骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間 ○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系 ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系) ○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系 ○ブルース系 ○ロック系 ○その他 Craig Schoedlerというベーシストのデビューアルバムでレコード会社もレコード番号もないのでどうやら自主制作盤のようです。ただ自主制作盤といってもマイク・スターンやスティーブ・ジョーダンなどニューヨークの一流どころが参加しています。 1曲目から後期のマイルス・デイビスを連想させるようなヘヴィーなサウンドで始まります。この人のベースの音はマーカス・ミラーを太くしたような音で、それにマイク・スターンが絡んでくるのでマイルス・バンドを想像してしまうのかもしれません。なかなかかっこよい音です。 2曲目はサックスのPalph Bowenが大きくフィーチャーされているのですが、まるでマイケル・ブレッカーのような吹きっぷりです。音色、フレーズともにマイケルしてます。(と、思ってジャズ批評のマイケル・ブレッカー大全集のニコラス松尾氏の記事、なりきりマイケル・ブレッカー大賞を見ると、ちゃんと6位にランクされていました。) 久々に聞くような気がするスティーブ・ジョーダンも抜けのいいスネアの音、つぶれ気味のクラッシュ・シンパルの音、へヴィーなノリと全曲にわたってアルバムの雰囲気を作っています。リーダーのクレイグとのコンビネーションが心地好いグルーブを生んでいます。 全体に後期のマイルスと硬派のNY系が合体したようなサウンドで、ストレートなハードコア・フュージョンです。自主制作盤のようなので入手が難しいかもしれませんが、Craig Schoedler自身のウェブサイトから入手できます。
(橋 雅人)
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