Manuel Barrueco(g),Al Di Meola(g),
マニュエル・バルエコはクラシック・ギタリストであり、クラシック売場に行けばそれこそクラシック作曲家の曲を演奏したCDが多いが、キース・ジャレット、チック・コリア、ポール・サイモンの曲を演奏したCDもあるので、彼のCDはチェックをいれていた。
内容はバルエコがそれぞれとデュオをする内容(全員一緒はなし)、ディメオラ3曲、モース5曲、サマーズ3曲で共演する。演奏する曲も共演する人の曲である。(モーズの1曲だけヴィラ・ロボス)バルエコがナイロン弦のギターで共演者がスティール弦なのがタイトルの由縁であろう。 ディ・メオラとの共演はスーパー・ギター・トリオのそのまんまと考えて良い。 モーズの共演はモーズのエレクトリック・ギターとバルエコのナイロン弦ギターとの共演で驚くが、こいう2曲がなかなか良い。モースもアコギを弾いた共演もあるが、こちらはハプニング性に欠けてあまり面白くない。 サマーズとの共演となると、これはもう双方とも譜面の演奏であろう。即興なんか無いので、もうこれは曲の善し悪しになってしまう。ただ、他の2人が凄いので、どうしてもギターテクなんかではサマーズはかすむ。 サマーズには悪いけど彼を除いたアル、モーズ、バルエコの3人でやったらもっと面白かったのではないかな。それとバルエコもパコ・デ・ルシアの粋にはちょっと及ばないのは、インプロがないのがなんとも惜しい。これだけ上手いのだから、もっと譜面からはずれたプレイをと思ってしまうのだが・・。
# クラシック系から出ただけに、これはこれで面白い作品です。(TKO)
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