Manuel Barrueco「Nylon & Steel」Angel(7243 5 56941 2 6)2001− U.S.A.

  Manuel Barrueco(g),Al Di Meola(g),
  Steve Morse(g,el-g),Andy Summers(g)
 
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系         
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系         □カリプソ系)          & nbsp; 
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系          ○ロック系      

マニュエル・バルエコはクラシック・ギタリストであり、クラシック売場に行けばそれこそクラシック作曲家の曲を演奏したCDが多いが、キース・ジャレット、チック・コリア、ポール・サイモンの曲を演奏したCDもあるので、彼のCDはチェックをいれていた。
今回もクラシック売場で新譜を見つけ、一応チェックしたらアル・ディ・メオラ、DeepPurpleのスティーブ・モーズ、元ポリスのアンディ・サマーズの名前を見つけて驚いてしまった。

内容はバルエコがそれぞれとデュオをする内容(全員一緒はなし)、ディメオラ3曲、モース5曲、サマーズ3曲で共演する。演奏する曲も共演する人の曲である。(モーズの1曲だけヴィラ・ロボス)バルエコがナイロン弦のギターで共演者がスティール弦なのがタイトルの由縁であろう。

ディ・メオラとの共演はスーパー・ギター・トリオのそのまんまと考えて良い。
ディ・メオラの例の早弾きがここでも楽しめる。バルエコもさすがでギター・テクニックはすごい。ただし、バルエコは残念なことにインプロビゼーションが出来ないようで、ひたすら譜面上の演奏になっているようである。

モーズの共演はモーズのエレクトリック・ギターとバルエコのナイロン弦ギターとの共演で驚くが、こいう2曲がなかなか良い。モースもアコギを弾いた共演もあるが、こちらはハプニング性に欠けてあまり面白くない。

サマーズとの共演となると、これはもう双方とも譜面の演奏であろう。即興なんか無いので、もうこれは曲の善し悪しになってしまう。ただ、他の2人が凄いので、どうしてもギターテクなんかではサマーズはかすむ。

サマーズには悪いけど彼を除いたアル、モーズ、バルエコの3人でやったらもっと面白かったのではないかな。それとバルエコもパコ・デ・ルシアの粋にはちょっと及ばないのは、インプロがないのがなんとも惜しい。これだけ上手いのだから、もっと譜面からはずれたプレイをと思ってしまうのだが・・。
 

# クラシック系から出ただけに、これはこれで面白い作品です。(TKO)
 

   
Slow           Speedy
Light           Heavy
Mellow     Hard
Lyrical       Cool
Melodious       Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay