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Charles Lloyd「The Water Is Wide」ECM(ECM 1734 549 043-2)2000 - Germany |
Charles Lloyd(Sax),Brad Meldah(p),Larry Grenadeier(b),
John Abercrombie(g),Billy Higgins(ds)
○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B
○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系
□カリプソ系)
○ユーロ系
●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系
○ロック系
チャールズ・ロイドというと、雑誌には決まって「B級イモ・テナー」という肩書きが付くことが多い。
しかし、話題の本作に関しては、唐突に「究極のバラード吹き」に変わっていた。
JAZZ雑誌の「手の平返し」は毎度の事であきれるが、その原因は今をときめくブラッド・メルドウが参加しているからなのであろう。
チャールズ・ロイドと言えば、これまでロイド本人の評価は低いにしろ、彼のバンドからはキース・ジャレットやミッシェル・ペトルチアーニという超新星ピアニストを輩出している。
なので、そのロイドのバンドにメルドウが加わるということは、今後メルドウの活躍がますます期待されると言うことになる。しかも、メルドウのECM初吹き込みである。
僕自身もかなり本作には期待した。普段はしない予約までして、発売を待ちわびた。
しかし、最初の1音が出てからは、かなり複雑な気持ちになってしまった。
決して悪い作品では無い・・・それどころか、ここ半年でもかなりまっとうで、上質なJAZZ作品である。しかし、ECMにしてはあまりにも聞きやすすぎる・・・ECMを聞くと3℃室温が下がるように感じるとは言うが、それが1℃しか下がらない中途半端さなのだ。
1曲目から、あまりにありきたりなピアノ・フレーズから、あの有名なスタンダードGeorgea
On My Mindである。これが悪い音楽とは言ってるのでは無い。しかし、こういう音楽ならば、何もECMから出す必然性が無い・・・そういう音楽が最初の3曲のスタンダードで続くことになる。
しかし、4曲目のチャールズ・ロイドのオリジナル曲から突然に変わる。
メルドウのピアノがいきなり引き締まり、ぐっと音楽的にも締まって行くのだ。
ここからはECMの世界・・・それはロイドがここ数年やってきた精神的に深い音楽であり、そこにメルドウらも加わっている。
とにかく何度も聞き直してみると、最初から最後まで聞けば聞くほどに味の出てくる作品だと気づくようになる。
ブラッド・メルドウのピアノは自身のリーダー作よりも聞き易く、サイドとして加わった時のメルドウを楽しめる。
それとなんと言ってもハイライトはチャールズ・ロイドとブラッド・メルドウがデュオで演奏した8:34のインタープレイはなんとも素晴らしい。
あと、数曲で参加するジョン・アバークロンビーのギターも、全作同様に味を出す。
驚いたのはラリー・グレナディアのベースでかなり重く深い音色をしていて、こんなに味わい深いベースだったろうかと思った。これは録音によるものを思うのが、こんなに深いベースを弾く人とは思わなかった。
結局のところ、非常に良い作品である・・・が結論です。
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ところでECMレーベルにはいくつかのこだわりがあるのですが、本作はそのうち変えようの出来ないはずの何点かが違っていました。
その変えられないはずの点ですが、
1.プロデュースには、マンフレッド・アイヒャー、もしくはスティーブ・レイク。
2.録音エンジニアは色々変わることもあるが、マスタリングはノー・クレジット。
などです。
本作のプロデュースは、チャールズ・ロイド本人です。このことは非常に異例で、ECM初期の数少ない例外以外に上記2人のどちらもが洩れる事はまず無かったからです。
また今回のマスタリングには、なんとバーニー・グラントマンがクレジットされてました。
これも最も異例中の異例です。ECMの作品にマスタリング・エンジニアが記名されることも初めてではないでしょうか。
ちなみにこのバーニー・グラントマンは、他にチック・コリア、ジョージ・ベンソンのマスタリングを手がけ、彼のマスタリングは非常に音が良いです。
ただ、本作で手がけてる割には、グラントマンというよりも、いつものECMの音にはなってます。これも不思議です。
# ECMファンとしては心中複雑・・・でも、良い作品には違いありません。(TKO)
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Heavy |
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Hard |
Lyrical |
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Cool |
Melodious |
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Out of melody/code |
Conservative |
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Progresseve/Tricky |
Ensemble |
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Interplay |
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