○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ●骨太系と爽やか系の中間 ○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系 ○ラテン系(□ブラジル系 □サルサ系 □カリプソ系) ○ユーロ系 ●JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系 ○ブルース系 ○ロック系 ●メセニー系 パット・メセニーの20世紀最後をかざるアルバムは前作のトリオのライブ盤となりました。ギター・トリオ、しかも2枚組となると下手をすると単調になってしまって、演奏者側の自己満足になってしまうのではないかとも、危惧していたのですが、1回聞いただけで、そんな心配は吹っ飛んでしまいました。2枚組が短く感じてしまうほどの、多彩な内容が詰め込まれていて、ギタリスト、パット・メセニーの20世紀総決算ともいえるのではないかと言うほどに感じられます。 オープニングで演奏される「Bright Size Life」は75年のジャコとの共演アルバムからの曲、Disc2の1曲目の「James」はPMGの81年のアルバム「Offramp」からの曲、以前のデイブ・ホランド、ロイ・ヒギンスとのトリオで演奏していた「Question And Answer」など、懐かしいレパートリーが次々と演奏されていきます。意外にも最新スタジオ盤の「Trio 99-00」からの曲はコルトレーン・ナンバーの「Giant Steps」1曲のみです。 正統派ジャズ・ギタリスト、PMGでの美しいメロディーラインを奏でるパット、チャーリー・ヘイドンとのデュオで聞かせてくれたような郷愁を誘うメロディーと表情を変えながら、聞くものを惹きこむようなプレイを展開していきます。 圧巻は終盤の18分にも及ぶ「Faith Healer」でパットの攻撃的でアバンギャルド(死語?)な面が爆発しています。 ホントにこれはたっぷりお腹一杯になる2枚組です。(橋 雅人)
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