本作でのテーマはラテンです。サルサ系のリズムとホーンセクション、そしてリズミックなピアノが全面に出ております。ジミーハスリップはベースは勿論、ギターまで弾いていてベースを聴かせるベーシストの作品ではなく、サウンド全体を聴かせる内容になっております。 サウンドは前述したようにサルサを中心としながらも、「The Spin」の頃のYellowjacketsのNY系のサウンドや、「Star Fish & The Moon」の頃のBill Evansのサウンドをイメージさせるものを織りまぜたハイセンスな作品となっております。 キーボードのジョーバネリ(ジノ・バネリの兄弟)がサウンド作りのかなりの部分を占めているようで、ジミーと共同で作った曲が大半です。ジノバネリとロスバネリとバネリ兄弟総出演してますが、ジノ・バネリの作品で聴かれるようなAOR的要素はありません。 ネイティブなサルサから、サルサを基調としたNY系のサウンド、そしてリリカルで幻想的なサウンド、エレクトリックサウンド全盛のYellowjacketsのサウンドと、全体を 通して聴いてみると彼の前作のようにジミーハスリップの世界が作られていてサルサをやっていても、それは彼の引き出しの一つにすぎないことがよく分かります。 ☆脳味噌錯乱級!!買いッ!!!!!(アスワン)
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\1,790 7/22/2000 at 新宿ディスクユニオン