Bill Evans(sax)、Metro(with Chuck Loeb)等の数多いセッションに参加し、自らも数枚のソロを出しているシンセ系からアコーステックな全てのキーボードを操るオールラウンドプレイヤーです。アレンジャーとしても腕が高く、彼がアレンジした作品はセンス良く作られてます。(例 : K.レトゥーの作品) 本作では生ピのトリオという編成です。 彼が師匠と仰ぐB.Evans(pf)っぽいサウンドや、童謡のような可愛いメロディのサウンド、M.Camiloを連想させるような激しいプレイ、クラシックのような荘厳あと格調高い雰囲気を持つサウンド、モロJAZZトリオサウンド等があり、難解なサウンドは少なくJazzファンだけではなくFusionファンやピアノサウンドファンにも幅広く楽しめる作品です。彼のサウンドのコンセプトの'温かさ''リリカルさ'といった面はこの作品でも感じることができます。かと言ってベトベトした甘さはあまり感じさせないサウンド です。甘さとミルク控えめのカフェオレといった感じでしょうか。仕事で疲れてなかなかベッドから起き上がれない時に微睡みながら聴いていたんですが、非常に気持ちよく入ってきます。洗練された彼のセンスが随所で光ってます。 ☆この人はもっと注目されてもいいと思います。(アスワン)
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