本作から、デイブ・バレンティンとスティーブ・カーンに代わっていますねぇ。ということはこのバンドの中心的存在は、デイブ・サミュエルズということになります。 前と比べると、S.カーンの参加が大きいんでしょうか、このアルバムの前半はかなり洗練されたNY系のラテンという感じのサウンドです。 例えていうなら、初期のGRPのサウンドのような感じです。もっとも初期GRPを代表するD.バレンティンのフルートの存在も大きいですが、、、、、、サックスを入れれば初期のSPYRO GYRAを彷彿されるような曲もあります。 中盤から後半にかけると、サルサっぽいサウンドの色が濃くなります。ちょうど、GRP時代の後半からGRPを脱退した辺りのD.バレンティンがラテン色を全面に出したときのようなサウンドです。 このアルバムでの前半部と後半部のサウンドの変化が見られる丁度真ん中の5曲目に`チェニジアの夜`をやっていて、アレンジがラテンのリズムにJazz/Fusionフレイバーをミックスして、サウンドの変化の分岐点という構成をとっております。 有名な曲だけに親しみ易くなかなか面白いアレンジで、このプロジェクトを代表するサウンドかもしれませんねぇ。 ☆D.サミュアエルズのマリンバを聴いているとかつてのSpyroGyraのサウンドを想い出してしまいます。(アスワン)
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