ナベサダのSONY時代かつfusion直前作品がボチボチCD化され始めたようです。
この頃はナベサダが意欲的に日本人ミュージシャンを発掘、採用した作品で、その後活躍をみると興味深いメンツがそろっています。メンバーは当時新人であった増尾、鈴木に、まだJAZZをやっていた頃のつのだ☆ひろが参加するという珍しいメンツです。特にピアノレスでのカルテットというナベサダにしても珍しい編成で、その後ソニー・ロリンズ(ts)、マイルス・デイビス(tp)のバンドなどもピアノレスになるところを見ると、このナベサダのバンドは時代を先取りしていた感があります。ちなみにピアノレスのワンホーン・カルテットと言うとポール・デスモンド(as)も同じ編成ですが、あちらはマイルドかつソフト・・・本作はシリアスかつメインストリーム的なので雰囲気からして全然違います。 演奏はストレートなJAZZですが、この編成が効いていて、あまり他には無いような演奏が聴けます。バッキングのギターというのはリズムが自由になるのでしょうか?ナベサダのSAXがなんの束縛も受けず自由に吹いているような印象を受けます。
また、このグループは日本人で初めてのモントルー出演らしく、アナウンスが「サダオ・ワナタベ」と間違ってます。(次回出演時のLIVE盤「スイスエア」では正しくアナウンスされますが。)それとサダオ氏自身もあがっていたのか?メンバー紹介で「増尾好秋、鈴木良雄」と言いますが、なぜか「ひろ・つのだ」と彼だけファースト・ネームから先に言われるところがおかしいです。あと、このCDのライナーは「つのだ☆ひろ」となってますが、LP時代は「角田ヒロ」となっていました。 ちなみに同時発売の武道館LIVE「How's Everything」は前回のCD化で削られた1曲が加わったそうです。時間制約と思ってましたが、また騙されてたのかな〜? # ジャケットのお城はビル・エバンスのと一緒で、こちらは反対方向からのシルエット。(TKO)
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