Milton Nascimento「Milton」A&M→Verve(314543 485-2)1976/2000 - Reissue U.S.A.
 
  Milton Nascimento(Vo,g),Raul de Souza(tb),
  Wayne Shorter(ss,ts),Herbie Hancock(p),Hugo Fattoruso(p,org),
  ToninhoHorta(g),Novelli(b),Airto Moreira,Roberto Silva(ds,perc),
  Laudir de Oliveria(perc),Maria Fatima(vo)
 
  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ●ラテン系(■ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系          ○ロック系      

ミルトン・ナシメントの1976年の名盤の初CD化。ウエイン・ショーターの名盤「Native Dancer」に参加したミルトンの返礼に、ショーター、ハンコックがミルトンの作品に参加した形になった。元々はA&Mレーベル吹き込みであるが、今回はVerveという形で再発されている。

いまでこそミルトンの作品には豪華なゲスト参加が珍しく無いが、これはその最初期である。・・・というより、アメリカ・ミュージシャンの参加し始めた作品と言うことになるのであろう。ウエイン・ショーターハービー・ハンコックという名前が目に付くし、ここにはトニーニョ・オルタも参加している豪華さだ。

ミルトン・ナシメントはそれほど多く聴いていないが、やはり進歩する人なのか、作品によってずいぶん違う感じがした。そんな中でも時期が近いせいか「Native Dancer」に音楽的にも近い気がする。自分もこれは最初聴いた時点からピタっと来た。
 それにミルトンとショーターの相性の良さときたら・・・特にショーターがいるだけで、どうしてこんなに素晴らしいのだろう。当時はバリバリにWetherReportで活躍していた時期ではあるが、ここでの伸びやかなプレイに改めて感嘆してしまう。
 また、ハンコックもピアノの流暢なソロですぐに彼だとわかる。ミルトンの声とハンコックのピアノ・ソロが対位的に流れる場面も心躍ってしまう。

それにしてもミルトンのヴォイス・・・素晴らしいの一言につきます。ファルセットの美しさが圧倒的だし、ボーカルもそうだし、曲も良い・・・ノリにノッていた時期だとわかります。ある雑誌でCD化を熱望されていたのも納得です。

# 好きなミルトン作品BEST3は?の問いに挙げるうちの1つになりそうです。(TKO)

   
Slow             Speedy
Light         Heavy
Mellow     Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble       Interplay