Rachel Z Trio「On The Milky Way Express」TONE CENTER(TC40112)2000 - U.S.A.
Rachel Z(pf) Allison Miller(drs) Miriam Sullivan(b)
○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系               ( □ブラジル系  □サルサ系  □カリプソ系 )
○ユーロ系  ●JAZZ系  ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系

レイチェルZの新作はストレートな4ビートJAZZ中心アルバムであり、アコースティックなピアノ・トリオによる演奏である。
こういう作品が出ると、大抵決まって有名なジャズ・スタンダート(枯葉とか)が入ってる事が最近多いのだが、本作はウエイン・ショーター作品集になっている。これは個人的に嬉しい事で、ウエインもレイチェルも好きな自分には”盆と正月”とまでは行かなくても、”給料日と花金”くらいの嬉しさはある。(それだと大したことないか・・。)

そういやレイチェルZは以前ウエイン・ショーターのバンドにも加入したし、レコーディングにも参加している。それとレイチェルZの過去作品の中に、レイチェルのオリジナル曲なのだが、ショーターの影響を感じるものもあった。なのでこういう作品が出るのも必然だったのかもしれない。
 選曲もウエイン・ショーターのマイルス時代、BlueNote時代、WR脱退後ソロ付近の、比較的ショーター色の濃い曲が選ばれているように思える。(名曲「ピノキオ」もWRでは無く、マイルス・バージョンを踏襲している。)

参加メンバーだが、レイチェルは当然なのだが、ベース、ドラムとも女性で、女性ピアノ・トリオになっている。それは聞いていてそういうことは分からなかった。
 ドラム、ベースは全く知らない人なので聞いた感じを述べると、こういう演奏だからか60年台のトニー・ウィリアムス、ロン・カーターの影響を感じてしまう。
特にドラムはシカケも多く、バッキングは聞いていて面白い。ただ、ソロ回しになるとフレーズが単調で、バッキングにこそ真価のある人に思える。
ベースは4ビートのウォーキングだけでなく、たまに弓を使ったアルコ奏法も出てくる。
レイチェルZのピアノも、こういった4ビートの時の方が冴えている気がする。特にショーターの曲がなじむのか、ソロも良い雰囲気であるし、とても演奏してて自然な感じがする。

これまでレイチェルZの過去3作はどれも方向性が違ったので、今回はどうなるのか?と思ったが、こういう4ビートも素直にレイチェルの音楽性が出ていて良いなぁと思う。

# ショーター作品集という事で、ショーター・ファンも注目? (TKO)


マイク・マイニエリ率いるSteps Aheadの元(?)メンバーです。
FusionやったりJazzやったりと、いろいろ引き出しがあるようですが、今回は女性のドラムとベースの女性メンバーのピアノトリオです。
本作は、W.ショーターの作品を取り上げていて、「Pinocchio」をどう料理するのか興味あったので手を出しました。
W.ショーターの持つ独特の妖しい雰囲気と力強さを、女性ならでは繊細さ感じで料理しております。
内容はいたってシンプルなピアノトリオのJAZZでして、Fusion的アプローチは全くないオーソドックスなスタイルです。
W.ショーターの持つ緊迫感と風圧を十分に感じることが出来て、繊細さだけでなく力強さを感じる演奏となっております。

☆彼女はこういう世界に一番合っているような気がします(アスワン)
   
Slow         Speedy
Light           Heavy
Mellow       Hard
Lyrical         Cool
Melodious           Out of melody/code
Conservative               Progresseve/Tricky
Ensemble           Interplay
\2,390 9/02/2000 at 新宿タワー