Miles Davis and John Coltrane 「The Complete Columbia Recordings 1955 - 1961」SME (65833) 2000 - U.S.A.
Miles Davis(tp), John Coltrane(t.sax), Cannonball Adderley(a.sax), Hank Mobley(t.sax), Red Garland(p), Bill Evans(p), Winton Kelly(p), Paul Chambers(b), Philly Joe Jones(dr), Jimmy Cobb(dr)

  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ●JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他


コロンビアのマイルス・デイビスのコンプリート・レコーディングシリーズの5作目にあたる6枚組ボックスセットで、今回はマイケル・ブレッカーやジョシュア・レッドマンを始めとする現代のサックス奏者に多大の影響を与えたジョン・コルトレーンとのレコーディングの完全盤です。モダン・ジャズと言われて、イメージする音そのものが詰まっています。
作品としては主に下記のアルバムからのものが入っています。
Round About Midnight
Milestones
Kind of Blue
Jazz Track
Miles and Monk at Newport
Jazz at the Plaza
但し、今回のボックスセットの曲の配列は基本的に録音年月日ごとに並んでいてライブ盤以外のスタジオ録音のものについては、上記のオリジナルのアルバムとはかなり違うものになっています。これは当時マイルスがプレステージと契約している時期にコロンピアと二重契約をして、その間にアルバムをリリースせずに、録りためたものを、その後コロンビアがアルバム化していったという経緯があったようです。そのためボックスセットの初めの方はいい演奏だなと思うと大抵「Round About Midnight」の収録ヴァージョンだったりして、当時かなりの時間をかけて多くのテイクの中から選んで名盤と言われるアルバムが生まれてきたのがわかります。
コルトレーンについては始めの方があまり目立たない演奏をしているように感じられるのですが、ボックスセットの後半になってくると、おっと惹きつけられる演奏がでてきて、マイルスバンド在籍時は成長過程にあったのがわかります。
主流派ジャズをやっていたマイルスのひとつのピークが聞けるセットです。
あと未発表テイク18曲とのことですが、その中には演奏を始めてすぐにやめてしまったような短い没テイクやマイルスがしゃぺってるだけなんてのもいくつか混じっています。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay