Marcelo Zarvos「音楽日記(Music Journal)」MA Recordings(M055A)2000 - Japan

  Marcelo Zarvos(p,accordion),Peter Epstein(S-Sax),Dorothy Lawson(cello),
  Chris Dahlgren(b),Mauro Refosco(perc),Satoshi Takeishi(ds)

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ●骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系 
  ●ラテン系(■ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系) 
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系 
  ○ブルース系          ○ロック系    ●ECM系  

音の良いM・Aレーベルはわりと民族音楽系が多いのですが、JAZZ系でややFUSIONっぽいアコースティックな作品がリリースされました。

 主人公のマルセロ・ザルヴォスはブラジル出身のピアニストで、帯にもMPBだのブラジリアン・ミュージック云々と書かれています。
 しかし、自分が聞いた感じではそういったブラジルよりも、例えばオレゴンみたいなアコースティックでかつナチュナルな音楽に近いと思います。チェロも入っているので、ポール・ウィンター・コンソートとも多少雰囲気がかぶります。
 さらに加えたならば、それらにもっと現代的な味付けがされ、アコースティックFUSIONとも呼べるようなポピュラーな雰囲気があります。

 また、ところどころにスティーブ・ライヒの反復を取り入れているところなどから、楽器は違いますが、パット・メセニーを彷彿します。そうやって聞くとマルセロのピアノもそれほど出しゃばらず、ライル・メイズに近い感じをもってしまうのですが・・・・まぁ、彼もその系統をくむキレイ系ピアニストであるいことは間違いありません。

ピアニストのアルバムなので当然ピアノがフューチャーされる曲もあるのですが、どちらかというと曲とそのアンサンブルで勝負するタイプに思います。ピアノがというよりもSAXやチェロが全面に出てリードし、p,b,dsなどのアンサンブル・・・なのですが色彩が豊かで、そういったグループでサウンドを構築しているのでしょう。

また以前にもマルセロはsaxピーターとデュオ作品も出していて、本作でも結構SAXがフューチャーされているので、もしかしたら事実上は双頭アルバムなのかもしれません。

# ナチャナル・サウンド好きには良いのではないでしょうか? (TKO)
 

   
Slow             Speedy
Light           Heavy
Mellow     Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay