The Rippingtons featuring Russ Freeman「Life in the Tropics」 Peak Records (PKD-8500-2) 2000 - U.S.A.
Russ Freeman(guitar,kb,bass,program), Dave Hopper(drums), Eric Marienthal(sax), Kim Stone(bass), Ramon Yslas(perc), Peter White(a.guitar), Bill Heller(piano), Dave Koz(sax), Daisy Lourdes Villa(vocal), Jerry Hey(tp), Gary Grant(tp), Bill Reichenbach(tb), Paul Taylor(sax), Bob James(kb) etc

  ○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ●ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            J○AZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ○その他


ラス・フリーマン率いるリッピントンズの新作は題名の通りトロピカルなイメージを全面に押し出している。スムース系の売れ筋はかっちりと抑えながらダンサブルなリズム、哀愁を感じさせるメロディーとラテンの味付けを加えて仕上げている。

従来の抜けのいいリッピントンズに比べるとちょっと哀愁をおびて湿っぽくなってしまった感じも受けるが、これはこれで気持ちよい。今までのサウンドが午後2時の音とすれば、こんどのは午後4時くらいの雰囲気だろうか。

また最近のラテン系の売れ筋といえばサンタナというわけで、ジョージ・ベンソンも最新作ではサンタナしていたが、ラス・フリーマンもしっかりと1曲サンタナしている。この曲では深めのディストーションをかけた甘い音色でギターを弾いていて、あまりにもろサンタナなので、サンタナのカバーをしているのかと思ってしまったが、ラスのオリジナルでした。

ついでにラテンといえばグロリア・エステファンというか、マイアミ・サウンド・マシーン風もやっている。こちらは曲名が「Rhythm of Your Life」とタイトルまでマイアミ・サウンド・マシーン風だ。

ゲスト陣も豪華でボブ・ジェームスやマリエンサル、ピーター・ホワイトが随所にスパイスを効かせている。

とにかく理屈抜きで楽しめるアルバムで、アメリカのスムース系FM局ではヘヴィー・ローテーション間違いなしのことでしょう。 (橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay