Junky Funk「Juck in the Box」EWE(EWCD 0018)'99 - JAPAN
松井秋彦(key) 音川英二(sax) 立川智也(b) 嶋村一徳(drs) 斎田佳子(vo)
●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系               ( □ブラジル系  □サルサ系  □カリプソ系 )
○ユーロ系  ○JAZZ系  ●JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
この作品は、CPJというコンセプトだそうです.Contemporary Progressive Jazzの略で、松井氏(key)の言葉を借りれば「ハーモニーの変化激しく転調など多く、
リズムに変拍子やポリリズムが多い、非常い緻密な構成を持つが、聴いていて気持ち良い、刺激的な未来音楽をめざしている」ということです.
この言葉の通り、キーボードは基本的に生ピ、スラップも少々あるベース、ブイブイ言わせるサックス、どっしりとしたドラムを中心に、ボイス(コーラス)が絡む、どっちかというとアコースティックなサウンドです.
そして、リズムがころころ変わり、ブレイクや仕掛けだらけの複雑な構成でありながら、JAZZの持つインタープレイを重視しています.メロディーやハーモニーは、言葉通りに刺激的な、トリッキーです.
この作品を聴いた時、W.ショーターの「ファントムナビゲーター」やMETA(日米混合バンド)を聴いた時の印象に似て、骨太く、そしてアイディア溢れた、攻撃的なものを感じました.
はっきり言って、私好みのサウンドです.次にどんなメロディやハーモニー、そしてリズムが飛び出してくるか全く予想がつかない展開で、おもちゃ箱をひっくり返した様に、いろんなものが飛び出してくるスリリングさを感じます.(でも、フリージャズじゃぁありません.構成がきっちりしてますからねぇ)
スムース系とは対岸にあるサウンドですが、太いインタープレイ中心のサウンドが好みのかたには大受けすると思います.
硬派な路線で、NY系のFusionファンやJazzファンのどちらでも受けそうなサウンドです.
挑戦的で意欲的なサウンド作りに共感を覚えます.

このバンドはインディーズ系のレーベルで、おそらくそれほどメイジャーじゃないバンドです.(邦楽は詳しくないので何とも言えないが)
Micro Stoneといい、Junky Funkyといい、今最も刺激的なサウンドを提供してくれるのは今年に入ってからはインディーズ系ですねぇ.
バブル期だったら、メイジャーなレーベルで登場となるんで、言い方を変えれば新人が頑張っているということです.
新人が頑張れば、また違うファン層をつかんで、Fusion界に活気を与えてくれるんで、非常に喜ばしいことと思ってます.
(注:サックスの音川氏は新澤さんのバンドで活躍してます.他のミュージシャンもバック等で活躍してます.バンドとして新人という意味です)
脳味噌錯乱級!!買いっ (アスワン)
   
Slow           Speedy
Light             Heavy
Mellow           Hard
Lyrical           Cool
Melodious           Out of melody/code
Conservative             Progresseve/Tricky
Ensemble           Interplay