Abercrombie/Erskine/Mintzer/Patitucci「The Hudson Project」Stretch(SCD-9024-2) 2000 - U.S.A. 

  John Abercrombie(g),Peter Erskine(ds),Bob Mintzer(sax),John Patitucci(b)
  
  ●骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ●JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系          ○ロック系      

 なんともこの4人が集まるだなんて渋いです。しかし、どういった音楽が・・・と思いましたが、これはオーバーダブ無しのLIVEでストレートなJAZZに近い演奏です。(と言ってもモロ4ビートの世界ではなく、パティトゥーチがアコベを持つと4ビート、エレベだとFUSIONって感じですね。)
 ハドソン・プロジェクトなどと名前は付いてますが、これは結局はセッションであり、各自の持ち曲を持ち寄って演奏しています。しかし、それらは元々別フォーマットの曲をこういうJAZZで演奏したらどうか?・・という意味で聴き比べると面白いです。

 ミンツァー作のRunferyerlifeはYellowJacketsのRun For Your Lifeからの曲で、あれも元は4ビートながらシンセが強かった・・・それがシンプルなJAZZで演奏されていて面白いと思います。他にもBass Desiersという曲が元は2g,b,dsなのに本作のようにホーン入りで演奏されたり・・。それと僕の一番気に入ったトラックは、何のアルバムに入っているかわからないのですが、ミンツァーのModern Day TubaなんてYellowJacketsのギター・バージョンみたいな雰囲気でカッコ良いです。(もっともメンバーがここに2人いますが。)

 普段、いろいろなところでFUSION演奏してる各人ですが、こう集まってストレートなJAZZライクな演奏をするというのもなかなか興味深いですね。それとここに参加してる人は他のサポートする機会も多いせいか、他の人の曲でもすぐに対応するのには感心します。贅沢を言えば、せっかくこれだけの人が集まったのだから、このグループとしてのコラボレーションもあれば聴きたかった。

# この4人の中にで好きなミュージシャンが居る人向けって感じです。(TKO)

(編集部注:「Modern Day Tuba」はBob Mintzer Big Bandの「Only In New York」及びMintzer/Abercrombie/M.Johnson/Erskineの「HYMN」に収録されています。)

   
Slow             Speedy
Light         Heavy
Mellow     Hard
Lyrical       Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative       Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay