Donald Fagen(key,vo),Walter Becker(g,b)
○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間
スティーリー・ダンのスタジオ新作は「ガウチョ」以来20年ぶり・・そんなになるのかと愕然。ライブの「Alive In America」以来だと5年。なのに、いつでもスティーリーダンの話題は友人同士で切れることが無かった・・・。考えるとずいぶんと印象が薄れないグループだなと改めて思います。 その久しぶりのサウンド・・・いやぁ、まずまずはスティーリーダン・ファンのみなさんおめでとう。まさにあのサウンドです。あの独特のひねった音にフェイゲンのボーカル・・これだ、これだと小躍りして喜んでます。また「ガウチョ」あたりまでの豪華ギタリスト参加は無く、その代わりに本作はウォルター・ベッカーが大フューチャーされてますが、これがなかなか大健闘、味のあるソロです。20年も空いた空白が嘘みたいに、ずっと続いていたバンドみたいに感じます。再結成だの、リユニオンだのと言う、そういった"途切れた"感じが全くしません。なにか違うなとしたら、プロデューサーのゲイリー・カッツがここに居ないことだけ。 さて、スティーリーダンをFUSION的にながめるには、そこに参加するミュージシャンが重要です。今回はさすがに前回と引き続きとはいかないようで・・・参加者は一新し、元イエロージャケッツのリッキー・ロウソンやビニー・カリウタ、トム・バーニーといった良く知られた名前もありますが、名前の知れた人と言うよりも、まだまだこれからもっと大きくなるのではと思われる人が多数参加している印象を受けます。目立つのがSAXのクリス・ポーターで結構ソロがフューチャーされますし、最後の曲のソロなんかどこまで吹くのだろうと思う位吹かせてもらってるところを見ると、かなり期待されてるのでしょう。
# スティーリーダンの新作は本当に最高!早くも今年のBEST候補・・・しかし、こう凄い作品が多いと年末が・・。(TKO)
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