Fourplay「Yes,Please...」Warner Bros.(9362-47694-2)2000 - U.S.A.
           
  Bob James(p,key),Natharn East(b),
  Larry Carton(g),Hervey Mason(ds)
  guest:Sherree(vo),Chante Moore(vo)
 
  ○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ●ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系          ○ロック系      

フォープレイの新作に悪かろうはずがない。しかし、それを聞く前は個人的にかなり不安にかられてしまう。
そろそろマンネリでやることも無いのでは? 4人と言っても、そろそろ変化が欲しいのでは? 果たしてカールトンの出番はいかほどか?・・・自分にはこういった不安が、期待とは裏腹に去来してしまっていた。

しかし、そんな不安は杞憂であった。
まず、1つに、フォープレイはいつもの期待したサウンドを裏切っていなかった。
2つに、徐々にではあるがフォープレイのサウンド変化が見える。
3つにカールトンは出しゃばらず、引っ込まず、まさにフォープレイにとけ込んでいたのだ。

あのフォープレイ・サウンドは健在だが、そこにカールトンのチョーキングが1音入ってくるだけで、もうサウンドの景色が変わってしまう。その泣きのギターはひょっとしたらリーダー作以上??・・・と思えるほどに艶っぽい。
バンドだし、彼の出番は少ないのではという杞憂は吹き飛んでしまうほど、ツボを抑えたプレイに嬉しくなってしまう。

ギターだけでは無い。ボブ・ジェームスもエレピや生ピをより多くフューチャーさせ、あの心躍るサウンドを創り出す。シンセも多いのだが、それよりもピアノ系のジェントルな響きが秋の夜長にピッタリ・マッチしているかのようである。

また。ハービー・メイソンもそれほど目立ってはいないが、じっくり聞くと様々なフレーズが左右のSPから飛び出してくる。
これって・・・多分1人で叩いてるのだろうなと想像すると、これも凄いなぁ。

残念なのは、ネーザン・イーストのボーカルが少し減ったかな?ということである。でもベース・プレイでいつもの彼が聞けるし、今回はフロントを立てた感じになっている。

とにかく、聞く前にあった不安は聞きながら霧散し、いつのまにか1枚聞き終えた後は、すっかり気持ちよくなっていた。
とやかく考えるよりも、やっぱ良いなぁと感じてしまう作品でした。見事!

# やはり極上サウンドとでも言いましょうか。言うことなしです。(TKO)
 
 

   
Slow           Speedy
Light           Heavy
Mellow     Hard
Lyrical         Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble         Interplay