ポップでソウルフルなサウンドを引っ提げてデビューし、いまやスムース系サウンドの中心人物に位置づけられるミュージシャンです。 E,ハープ、A.ポーター、D.コズ、W.ヒル等のサウンドがリスナーに受け、ボニー・ジェイムス等のスムース系第二世代(?)までその勢いは留まることを知らず、その流行は拡大の一方です。その反面、ミュージシャンの個性は失われていくようで、パッとサウンドを聴いただけでは誰が演奏しているのか分からなくなっていきました。 早い話が金太郎飴状態ですねぇ。 話はこの作品に戻りますが、昨今のスムース系の大ブレークで同じようなサウンドをいろんなミュージシャンがやっているので、この作品を聴いた時は、どっからがエベレットハープのサウンドなんだろうと思ってしまいました。 元々、スムース系という言葉が出る前から、現在流行しているスムース系のサウンドをやっていたので、この作品のサウンドは間違いなく彼自身のサウンドだと思うのですが、同じようなサウンドの作品が氾濫しているので、それが災いし彼自身の個性が却って見えなくなりました。 サウンドを紹介しますと、一言で言えば流行のスムース系のサウンドで、メロディアスで軽やかなリズム、ソウルフルなエッセンスがあり、綺麗な曲にはソプラノサックスを使う、甘さ控えめなポップなサウンドです。書いている私もサックスのスムース系の他の作品とどう違うのか、書きたいんですが、それぞれが没個性になっているのでその違いを紹介したいんですが、どれも同じように聴こえてしまって、それが紹介出来なくて辛いとこです。唯一の特徴と言えば、クルセイダースの「PUT IT WHERE YOU WANT IT」を最後にやっていることですかね。なんかこの曲やるのは意外な感じですが、、、、、 いろいろ言いましたが極上のスムース系のサウンドで、スムース系ファンなら満足する出来でしょう。 ☆もうひとひねりが欲しかった(アスワン)
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\2,290 10/25/2000 at 銀座INS HMV