Jay Beckenstein「Eye Contact」Windham Hill Jazz(01934-11521-2)2000 - U.S.A.

  Jay Beckenstein(sax),Chieli Minucci(g,key),
  Mark Egan,Marcus Miller,John Patitucci,Will Lee,Gerry BrooksDavid Saunders,Li'nard Jackson,Bakithi Kumalo(b)
  Chuck Loeb(g,key,organ),Rolnald Drayton(g),Jason Miles(key),
  Omar Hakim(ds),Mino Cinelu,Brian Dunne,David Charles(perc),
  Jeff Beal(orch., prog.)
 
  ○骨太いストレート系  ●明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間  
  ○R&B                 ○ブラック系        ○歌物・NAC/AOR 系        
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)            
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系    
  ○ブルース系          ○ロック系      

 FUSIONグループの中でも老舗スパイロ・ジャイラのサックス奏者ジェイ・ベッケンスタインの初リーダー作です。
今のいままでベッケンスタインはリーダー作を作らなかったのですが、それはスパイロ・ジャイラの音楽=ベッケンスタインの音楽だからであろうと想像してきました。しかし、この作品はまるっきりでは無いにしろスパイロ・ジャイラとは違い、サックス奏者のリーダー作らしいサウンドになってます。

 曲のほとんどはスムース系サックス・サウンドです。この手はありふれた、よくあるサウンドではあるのですが、個人的にこういうサウンドはやはり好きですねぇ。それほど頻繁には買わないのですが、たまに無性に聞きたくなります。スパイロ・ジャイラ・ファンと、スムース系FUSIONファンは気に入ると思います。

 メンバーは数多く参加してますが、1曲しか参加してないという人がほとんどです。
全11曲あるなかで、マーカス・ミラー、ジョン・パティトゥーチ、ウィル・リーなんかはそれぞれ1曲しか登場しませんし、オマー・ハキムも2曲です。マーク・イーガンは3曲、チャック・ローブが5曲で、これでも数多い方です。またドラマーはオマー・ハキムしか参加してないので、他の9曲は打ち込みのようです。

 作品中の一番のハイライトは、マーカス・ミラー、オマー・ハキムのリズム隊にジェイソン・マイルス、ミノ・シネルが参加したWetherReportのカバーBlack Marcketです。この曲だけリズムがタイトにまとまり、それまでのスムースな雰囲気とは違います。しかし、ベッケンスタインのサックスやシンセなどは軽く、そういう意味ではなかなか面白いカバーになってます。ちょっとW.ショーターを意識したかのようなサックスもほほえましいと言うか・・・。
 この曲も含め、作品の後半にはGood Bye Pork Pie Hatのカバーがあったり、やや雰囲気が重みを感じます。もしかして後半にはベッケンスタインの本音(?)があるのかもしれません。

# これだけの人を集められるのもベッケンスタインの人徳?(TKO)
 

   
Slow             Speedy
Light         Heavy
Mellow     Hard
Lyrical       Cool
Melodious         Out of melody/code
Conservative         Progresseve/Tricky
Ensemble       Interplay