この作品の「High Density」という曲がその曲で、「アンビエント系とクロマチックハープ(ハーモニカ)の融合」らしいです。アンビエント系には疎く、漠然とブライアン・イーノ位しか分かりません。宇宙的なシンセにシンセベースがうなります。このベースはマーク・イーガンを連想させるものです。そこに寂しげなハーモニカが流れるんですが打ち込み系のドラムのリズムが強烈なんで、ハーモニカ=寂しい郷愁を誘う楽器というイメージを払拭させてくれます。展開もドラマティックな構成のため、初期のパットメセニーグループを連想させる大がかりな構成と演出となってます。中間に中近東辺りのエフェクターをかけたボーカル(?)シンセ(?)が飛び出したり、それまでのハーモニカという楽器が持つサウンドを超えた、新たなサウンド作りのアイディアを感じることができます。ハーモニカを意識させないサウンド、または従来からリーオスカーを代表とするハーモニカサウンドの限界を超えて、別にハーモニカにこだわらなくてイイジャン!!という感じで自由にサウンドをこしらえているその姿勢とセンスには脱帽しました。とは言っても、この作品は、「High Density」のような作品ばかりではなく、従来のハーモニカの持つサウンドもあります。 でも、例えばスティービー・ワンダーの「Living For The City」で吹いているハーモニカは、エフェクターのワウを使っているような音色で、ランディ・ブレッカーのプレイのような面白い音色を聴かせてくれます。 「Do not Leave Me」という曲は、かつてのデイブ・グルーシンがプロデュースをしてアレンジして、音作りにミュージシャンと一緒に係わっていた初期のGRPを想って書いた作品らしいです。「いかないで」という意味ですが、現在D.グルーシンの手を離れたGRP。まぁグルーシンが音作りに参加していたのはGRP発足数年であってGRPの中期の作品は、レーベル名だけGRPであってグルーシンプロデュースは名ばかりという作品が少なくなかったですが、、、、、、、、、、 話はそれましたが、彼がイメージしているのは初期のGRPであることは一目瞭然です。その初期のGRPをイメージさせる、あったかい・透明感あるサウンドは心にしみます。 彼とはどっかで会ったような気がするんですが、思い出せません。( ^ ^ ; ) ☆脳味噌錯乱級!! 買いッ!!(アスワン) P.S. この作品ばかりではなく、最近の邦楽作品全体に言える話なんですが、、、、、、、、、 クレジットに記載するミュージシャンの名前を何故、アルファベット表記するんでしょう?? 私のように邦楽ミュージシャンに疎い者にとって、非常に不親切です。アルファベット表記だと漢字が分からなく、知っている人でもその人だと分からないケースが多いです。参加ミュージシャンの名前はどうだっていいと思っているのかしら??邦楽ファン以外は名前を覚えなくてもイイと思っている訳なの?? まぁ、輸出する作品が国内で出回っていて、それをいつも掴んでいるという訳でもなさそうだし、、、、
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\2,400 8/4/2000 at 渋谷タワーレコード