デビッド・ガーフィールド バンド
featuring マイケル・ランドー
ライブ・レポート


1999.4.23 1st set, The Baked Potato, North Hollywood,CA

David Garfield (kb)
Michael Landau (g)
John Pena (b)
Walfredo Reyes Jr. (dr)
Alex Ligertwood (v)
デビッド・ガーフィールド バンドのライブをノース・ハリウッドのベイクド・ポテトで見てきました。ベイクド・ポテトは約4年振りだったのですが、全く以前のままの通りで相変わらず窓もなくこぎたないままでした。
ガーフィールドとマイケル・ランドーとの共演で、どんなサウンドを聞かせてくれるのかと見に行ったのですが、金曜の晩ということもあって50人も入れば満杯になってしまうような狭い店は満員でした。ちょっと遅れて入ったので、店に入った時は既にビートルズの「ストロベリー・フィールズ」を演奏している最中で、もう少しフュージョンっぽい演奏を予想していたのですが、予想に反して、かなりロック色の強い演奏です。
ヴォーカリストのアレックス・リガードウッドを半分くらいの曲でフューチャーし、ビートルズやボズ・スキャッグスの曲、そしてクラプトンの「レイラ」をレゲエ風にアレンジしたものなどを聞かせてくれ、その間にしばらく前にリリースされたジェフ・ポーカロへのトリビュート・アルバムからの曲を何曲か挟みこむという構成でした。ヴォーカル入りの曲は完全にロック・バンドと化していましたが、一方インスト曲ではブラジルっぽい雰囲気で聞かしてくれるなど、ヴァラエティーに富んだ幅の広いサウンドです。
マイケル・ランドーはスペシャル・ゲストと紹介されていましたが、ガーフィールドのバンドで演奏するのはあまり経験がないようで、一生懸命に譜面を見ながらの演奏で今一つ入りきれていない印象を受けましたが、ロック系の曲のソロでは存分に聞かしてくれました。また客の盛り上がり方も彼に対しては特別で地元での人気の高さを証明していました。しかし何といってもよかったのはこのバンドのリーダー役である、デビッド・ガーフィールド! シンセ・リードのソロよし、ピアノ・ソロよしと、どの曲でも気合の入ったソロを聞かせてくれ、全力投球といった様子で楽しませてくれました。
TOTOの時代からの流れをくむようなLAスタジオミュージシャン系のロック&フュージョンを充分堪能させてくれるライブでした。 (橋 雅人)



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