バーナード・パーディー/Bernard Purdie(Drums) 2008.11.6 ビルボード・ライブ大阪 2nd set 数々のレコーディングセッションで活躍してきたドラマーのバーナード・パーディーとベーシストのチャック・レイニーを中心としたユニットが昨年に続いて来日した。 オープニングはアレサ・フランクリンのナンバーから幕を開け、最初からご機嫌なグルーブを聴かせてくれる。どうってことない普通の8ビートなのだが、なんとも気持ちよいリズムが繰り出されてくる。
ヴォーカリストとして元ブルース・ブラザーズ・バンドに参加していたというロブ・パパロツィがこの日の7割程度の曲でリード・ヴォーカルを取っていたのだが、ジョン・ベルーシの下品さだけを真似たようなヴォーカリストでがなっているだけのような歌い方はあまり好きになれない。 ポップス系ヴォーカル・ナンバーのカバー曲を中心に進められるステージは、歌が今ひとつだと、なんだかラスベガスの安っぽいホテルのラウンジやっているような場末のレビュー・ショーような雰囲気を連想してしまう。 それでもパーディーとレイニーから出てくるリズムはどの曲でもひたすら気持ちよいのである。特にパーディーのドラムスが最高によくて、パーディーのドラムスから生み出されるリズムに身を委ねているだけで幸せな気分になれる。
そしてサプライズは2度目のアンコールで演奏されたこの日唯一のインスト・ナンバーでスタッフの「How Long Will It Last」だった。
観客への握手やサインも怠らずサービス精神旺盛な、パーディーの人懐っこい笑顔も印象に残るライブであった。
(橋 雅人)
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