ExhiVision
Live Report



難波弘之 永井敏己 長谷川浩二 和田アキラ

難波弘之(キーボード)
和田アキラ(ギター)
永井敏己(ベース)
長谷川浩二 (ドラム )

2008.10.29 The Knave, Osaka

- 1st Set -
1. Double Down
2. Touch 419
- mc -
3. Icebound
4. Other Side - mc -
5. Lilith

- 2nd set -
1. Nevermore
- mc -
2. Undertow
〜 (Drurms solo) 〜
3. Politician
- mc -
4. Scent Of Nova
5. Kodama (木霊)
- mc -
6. Beyond The Earth

enc. Deuce Drive - Act ll -

Beyond The Earthbound
UICZ-4184
ユニバーサルミュージック


最新ライブ盤「Beyond The Earthbound」を引っさげてツアー中のExhiVisionのライブを大阪で見た。
ExhiVisionはセンス・オブ・ワンダーの難波弘之、プリズムの和田アキラ、Vienna, Ded Chaplinの永井敏己、The Alfeeで22年間活動をした長谷川浩二と歴戦の兵が揃った超絶技巧系メタル・プログレッシブ・フュージョン・バンドである。

Knave(ネイブ)という店は今回初めてだったが、南堀江にあるリハーサル・スタジオとギター・ショップが併設されたライブ・ハウスで、この日は立ち見も含めて60-70人の観客でほぼ満席という比較的コンパクトなスペースだった。

ステージは「Double Down」から幕を開ける。この曲はロック色の強いギターのリフで始まり、和田のギターとシンセがハモりながらテーマのフレーズを奏でていくというまさにExhiVisionの真骨頂とも言えるような曲だ。
和田の高速ソロも1曲目からフル・スピードだ。

ツアーももう5公演目となり、演奏もこなれてきているようで、最新ライブ盤からの選曲でステージが進んでいく。

1stセットは長谷川が怒涛のバスドラ高速連打でバンド全体をぐいぐいと引っ張っていくが印象に残る。
この日はいつもよりも小さめのドラム・セットを叩いていたとのことだが、それでも迫力満点の存在感は強烈だ。
またハードな演奏の中で対照的とも言える永井のメロディアスなベースのラインが印象に残る。

休憩を挟んでの2ndセットは「Nevermore」からスタートする。 この曲は最新ライブ盤には収録されていないのだが、同日のライブのリハーサル・テイクが最近リリースされた「難波弘之ゴールデン☆ベスト」に人知れず収録されているので要チェックだ。ちなみに難波はこの秋、再発を含めて怒涛のCDリリース・ラッシュだということをMCのネタにしていた。(確かにAmazonで検索してみると2008年リリースがずらりと並んでいる。)

後半の演奏は一層ボルテージがあがってきて、難波、和田の掛け合い漫才のようなMCも饒舌になりノリがよくなっていた。
特にドラム・ソロを挟んでバンド全体がより一層パワーがアップしたようで、CDでは収まりきらないようなロック魂が前面に出た迫力の演奏だった。

2ndセットの最後となった「Beyond The Earth」そしてアンコール・ナンバーの「Deuce Drive - Act II」は圧倒的なドライブ感で、これぞExhiVisionというような演奏を聴くことができた。




Photos and Text by Masato Hashi
取材協力:Universal Music
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