Tokyo Jazz 2006.9.2.夜の部 | ||||||
オースティン・ペラルタ・トリオ | ||||||
またも新人のピアニストか・・・・どうせどれもこれも似たようなと思いきや、これが結構面白かったです。 ルックスからはヨーロッパ系かと想像したら、出てきた音はちょっと珍しいマッコイ・タイナー系。 思えば最近の新人ピアニストって、クラシックあがりの人が真似しやすいのかどれもこれもビル・エバンス系。 なので、こんなJazzを感じさせる新人が出てくると嬉しくなってしまいます。 まだまだ若いのか、マッコイと比べるとちょっと線が細い感じですが、ぐいぐい前に出て行く姿勢には好感が持てます。 それとドラマーがパワーに物を言わせて、手数の多いこと・・・こちらはエルビン・ジョーンズ系か?もしくはビリー・コブハムを彷彿しました。(TKO) |
1. Passion Dance 2. Living Space 3. Mantra 4. Untitled Original in D |
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上原ひろみ | ||||||
1曲目の新感覚のファンク曲「XYZ」から全開の演奏。 この曲は聴いているうちになぜかエマーソン・レイク&パーマーを連想してしまうような演奏だった。 レギュラー・トリオでのタイトなプレイは相変わらずだが、2年ぶりに生で見た上原の表現力は格段に幅がでてきたように感じた。 高速でパワフルなピアノはより磨きがかかっている上に、ゆったりとしたテンポのフレーズでも存在感は抜群だった。 この日の昼、夜を通じてのハイライトはこの上原ひろみのステージだったと言ってもよいだろう。 ベースのトニー・グレイのプレイもなかなかのものだった。(橋 雅人) |
1. XYZ 2. Spiral 3. Return Of Kung-Fu World Champion 4. The Tom And Jerry Show 5. Love & Laughter |
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ザ・グレイト・ジャズ・トリオ by ハンク・ジョーンズ | ||||||
これこそが本物のJazzですよね。御年88才の大ベテランには参ります。 今は若く凄いテクニックを持った人もいますが、やはり本物にはかなわない。 その演奏からはマイルスとやったSomething Elseや、ロン、トニーとの初代GJTの面影を見出します。 チャーリー・パーカーの曲を丹念に演奏しましたが、他にどんなに上手く弾ける人がいても、この味を出せるピアニストはもうそんなにいないことでしょう。 それと共演者はジョン・パティトゥーチとオマー・ハキム。 ハキムの方は久しぶりな気がします。Song Of My Fatherでは歌も歌っていました。 それと最初はハンクに遠慮してたかのようでしたが、後半のドラムソロでは叩きまくってました。(TKO) |
1. Au Privave 2. You Don't Know What Love Is 3. I'm Old Fashioned 4. Song For My Father 5. Corcovado 6. Autumn Leaves 7. Moose The Mooche Encore: Blue Monk |
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チック・コリア & トロンハイム・ジャズオーケストラ | ||||||
2002年のノルウェー・ツアー以外ではニューヨークで一度実現しただけというこの顔合わせはかなりスペシャルな競演。 チックの曲を中心にオーケストラ用にアレンジしているのだが、レパートリーは「Now He Sings, Now He Sobs」に収録されていた「Matrix」や「Windows」(ボーナストラックだったが)などチックとしては比較的難解な頃の曲を取り上げて、かなり複雑なアレンジがほどこされていた。 アンコールに演奏された「Spain」でさえも、チックのフリーなインプロビゼーションから徐々に「Spain」らしくなってきてオーケストラが絡んでくるというアレンジ。 北欧のオーケストラらしい透明感のある澄んだちょっとクラシカルなところもある響きにチックのピアノはよくマッチしていた。(橋 雅人) |
1. Suite No.2 2. Duende 3. Crystal Silence 4. Windows 5. Matrix Encore: Spain |
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