オランダのTOPピアニスト、ミケル・ボルストラップのライブを地元アムステルダムで見ることができた。
バンドはアコースティック・ベースにドラムスというベーシックなトリオ編成でボーストラップのオリジナル曲が演奏されていく。MCが全てオランダ語だったので全然何を言っているかわからなかったのだが、新作「Coffee and Jazz」からの曲を中心に演奏していたようだ。 ところで会場を埋め尽くした観客、前のほうに座っている人たちは静かに真剣に聞いているのだが、後ろの立ち見の人たちは歓談でもしながら聞いていたのかかなり騒がしかった。演奏の音量が大きいときは気にならないのだが、バラードなどの音量が落ちる部分ではざわめきがかなり気になり、真剣に聞いている人たちから「しーっ」という声がかかり会場が静かになるという場面が一度ならずも何度もあったのがちょっと奇妙だった。 休憩をはさんだ2部の最初は女性ヴォーカリストがでてきてボーストラップとのデュオで1曲歌ったのだが、これがジャズ・ヴォーカルではなく、完全なクラシック系というかオペラ系の歌い方でこれには少々面食らった。これがヨーロッパということなのだろうか?
2部ではベーシスト、ドラマーのリズム・セクションが入れ替わってベースはエレキの5弦ベースとなりエレクトリック・セットとなった。ドラマーはスネアの抜けの良さとタイミングが絶妙でなかなかよかった。 最後を締めくくったのはハンコックの「Cantaloupe Island」で、この曲ではテナー・サックス奏者も加わりそれまでの無機的な曲調とは一転してファンキーな演奏で会場を大いに盛り上げた。
会場のスタンディング・オベーションを受けてのアンコールはボーストラップのソロ演奏で静かに締めくくった。 |
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