東京JAZZ 2003 Live Report
KAZUMI WATANABE NEW ELECTRIC TRIO
渡辺 香津美 (e.guitar)
Richard Bona (e.bass)
Horacio El Negro Hernandez (drums)

個人的には今回の東京ジャズで一番楽しみにしていたユニットだ。
渡辺 香津美の最新作「Mo'Bop」と同じメンバーで、ベースにリチャード・ボナ、ドラムスにオラシオ・エルネグロを擁したリズム・セクションは現在世界最高レベルのスピード感を実現できると言ってよいだろう。

この日のステージは比較的早い出演順となったため、この夏最高の暑さとなった日陰の全くないアリーナ席で見るのは日射病になりそうで、かなりつらかったが、その暑さに負けないような熱い演奏を聞かせてくれた。

予想通りというか、ボナ、エル・ネグロは涼しい顔をして強烈なグルーヴを繰り出していた。ボナがインストバンドでベースに専念するというのは最近ほとんどないだけに、貴重なステージだ。

我らが渡辺 香津美もそれに負けじと弾きまくっていて、気合が入りすぎたのか、演奏中に思わずギターを落としてしまうというハプニングもあった。
最近はアコースティック・ギターでの演奏が多い印象の渡辺 香津美だが、スライ&ロビー、マーカス・ミラー&オマー・ハキムのリズムセクションを擁した「Mobo」を彷彿させるような久々の本格的エレクトリックバンドでの演奏はなかなか聞き応えのあるものだった。

Set List
1. Mo'Bop
2. Dada
3. Robo
4. Ring Of Life
5. Havana
6. Tricorn
Kazumi Watanabe Richard Bona

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REPORT:橋 雅人 PHOTO:アスワン
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