東京JAZZ 2003 Live Report
CHAKA KHAN
Chaka Khan (vocal)
Herbie Hancock (piano)
Jack DeJohnette (drums)
Christian Mcbride (bass)

Joshua Redman (t.sax)
Richard Bona(bass) Kazumi Watanabe(guitar)

会場ではステージの合間のインフォメーションで、「ダイアナ・クラールに代わりチャカ・カーン」と言われるたびに会場では歓声があがった。
病気で出演中止になったダイアナ・クラールのトラ(代役)であるが、代役どころが東京Jazzの主役を奪った感のある素晴らしいステージを披露してくれた。

まず、会場ではステージが始まる直前まで、チャカのバックは誰で、どういったタイプの音楽(Funk or Jazz?)になるかの告知がなかった。
そしていざステージ開始という時に、画面に大きく出た「Chaka Khan」「Herbie Hancock」「Cristian McBride」「Jack DeJohNette」・・・の文字。つまり、チャカのバックに先ほどまで演奏していたハンコック・トリオが務めるのである。
こんな豪華なステージは今まであったのだろうか? これは非常に驚いた。まさに「サプライズ」である。

チャカはJazzを歌ったが、Jazzを歌わせても本当に素晴らしい歌手だということを、生で見て実感した。
特にその声量は素晴らしく、この模様はTV(BS)でも放送されたが、会場で味わった迫力はあんなものじゃなかった。
ほとんどリハーサルがとれないということでちょこちょこ間違いがあったりはしたが、そこは急遽という同情から特に気にはならなかった。
それよりも、自分としてはチャカが出てくれてありがたいなぁという気持ちと感慨があった。

そして観衆も沸いた、沸いた。このステージが間違いなく一番沸いた時間だ。
特に最後の曲"What's Going On"はデジョネットの珍しい8ビート、それもハンコック、マクブライドに、ジョシュア・レッドマンが加わり、最後に渡辺香津美が乱入するというハプニングもあって大いに盛り上がった。

代役・・つまり、本来であればチャカ・カーンはこのステージには登場しないはずであった。
しかし、終わってみれば結果的にこのイベントの一番の見せ場を作った。 反対にチャカが出なかったら一体???・・・と思うほど良いステージだった。

Set List
1. Night In Tunisia
2. My Funny Valentine
3. End Of A Love Affair
4. Them Their Eyes
5. I Wish You Love
6. I Love You Porgy
7. Take The A Train
8. What's Goin' On

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REPORT:TKO PHOTO:アスワン
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