Pat Metheny Group
Pat Metheny(g) 2002.9.19 東京 渋谷NHKホール |
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ここ数回のPMG(Pat Metheny Group)のLIVEは1つのパターン化があった。
しかし、今回は行って本当に良かった。
・・・ということで見た席もチケット取りにはあまりリキが入らず3階席である。ここ数回は1階席数列目で、いつもパットを見上げるように見ていたが、久しぶりに上から見下ろすパットもなかなかよい。初めて見たのはユーポートの2階席だったが、メセニーは上から見下ろしてもステージがカッコ良いなんて珍しいと当時思ったことまで思い出してきた。
はじめメセニーが一人で出てきてアコースティック・ギター・ソロ。
この曲が聴けるとは。これを生で聞いたのは10年以上ぶりになる。 とどめは次のThe Bat には泣いた。この付近の曲はもう生で聞くことは無いだろうと思っていただけに、ECM時代からのファンの僕にとっては最初から感動させてもらってしまったのだ。 もしや丁度来日時期にこの時代のCDが再発されるプロモーション??? それともやはり新加入メンバーのお披露目も兼ねての旧曲再演??・・・と色々考えてしまったが、理由はともあれ聞きたいけど無理だろうと思っていた曲が聴けただけに、ここで既にコンサートに来て本当に良かったと早くも思った。 How Insensitiveは最初はなんかミストーンもあったようだが、それからの展開、盛り上げ方が凄い。この曲が始まった時は、もっと他にも聞きたい曲もあるのになぁと思ったが、次第にそんなのを吹き飛ばすような凄い演奏をしてくれた。 新曲The Gathering Skyでは、コンサート終盤でも無いのにに早くもドラムソロ。新ドラマー:アントニオ・サンチェスの期待度が高い演出と考えても良いであろう。これには大いに注目した。
そこから新曲が続くが、意外に新曲への観衆のリアクションが大きい。
新曲はまだアルバムの曲を生で聴けたなくらいにしか僕は思わなかったのだが、
新メンバーもなかなか・・・特にサンチェス(この人はどの曲でも凄いけど)、ヴーも頑張っている。リチャード・ボナは逆にこのグループでは出番も少ないし、勿体ない気もしてくるがAnother LifeやYouでのボーカルが素晴らしく、この人の居る間しか聞けないだろうからと堪能しました。(と、なんとなくあまり長くは居ないだろうと予感してるのですけど。)
コンサート前は聞き飽きたからもうやらなくても・・・と思っていたが、これがノレた。 新曲が続いたあとだけに、もってきかたがGOOD!! やはり、続けるだけはあるというか、観客も待っていたかという盛り上がり方をするし、演奏も以前となんら変わりある訳ではないのだが、やはり生で聞くと良いなぁと感じてしまうのだ。 そしてScrap Metalが最高!! これがわからん奴は・・とちょっと毒づきたくなるのだが本当に今回は以前にも増して良かったのだ。ポイントは新加入のヴーのペットだ。
Into The Dreamでは本来はピカソ・ギターでのソロ演奏であるが、トランペットも参加してデュオでの演奏になった。この後半でどこかで聞き覚えのあるメロディをトランペットが奏でる・・・・それはAre you Going With meのさわりとわかった。
この曲を生で聴けるなんて!!(しかも、エレクトリック・フレットレス・ベース!!) そういやトリオで来たときも演奏したんでしたっけ?・・・でも、こういうエレベとのトリオによるこの曲は大いに感動してしまった。オリジナルはジャコ・パストリアスが弾いているだけに、仮想ジャコというのはボナに失礼かもしれないが、僕は大いに楽しんだ。 メセニー、ライルのデュオでDISTANCE - IN HER FAMILY・・・ギターとピアノが何とも美しいこと。この2人のデュオはもっと聞きたい、他にもあるんだし・・・と思うのですが。 また、まるでメタルかというThe Roots of Concidenceももりあがる。
最後にStill LifeからのMinuanoのイントロ・カット版。この曲も毎度おなじみになったが、これでフィニッシュという気分なのであろう。僕も納得である。たまには省略ではなく、フルでまた聞きたいところだが・・ ・。 アンコールにはSong For Bilbao。Travels収録のこの曲はマイケル・ブレッカーのアルバムで復活し、Imaginary Dayツアーでも使われたが、ここでも再々々登場とあいなった。
アンコールも終わり、客席ライトもついたにも関わらず、観客拍手は鳴り続いた。
今、「Speaking Of Now」を聞きながらコンサート評を書いているのだが、コンサート前よりもグっとハートに響くようになったのは、それだけコンサートが素晴らしかった証拠だろうと僕は考えている。 (2002.9.22 TKO)
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