1.風にそよぐ (新澤)
新しいNervioの幕開けには、この曲が相応しいと思いました。私が帰り道にいつも歩く丘で感じた肌触りを、曲にしたためたものです。
2. Improvisation (音川-ヤヒロ-岩瀬)
おもむろにソプラノを持ってクルクルと吹いていたら、突然銅鑼が鳴って、つい盛り上がってしまいました。
その後も、和風な打楽器、中近東風などなど、いろいろ聞こえてきて、ついつい盛り上がっているうちに、そろそろシルクに行こうかなあ、といった具合でした。(文:音川)
3.Silk (新澤-ヤヒロ)
ヤヒロさんのリズムパターンから作った曲。サバールというセネガルの打楽器のパターンの骨組みをカホンに置き換えたものだそうです。このセネガルやアラブのテイストを持ったリズムの中、立飛がルンバ・クラーベで来たのは、ヤヒロさんも意表を突かれた面白さとのことでした。ヤヒロー立飛の間でもこういった意外性を孕んだコミュニケーションがあるのだなぁ、と感心したものです。私が組み上げたサウンドは、ギリシャを想わせるモードが軸。これらのような美しい融合こそ、本当の意味での”フュージョン”なんだろうと感じています。(文:新澤)
4.Trance By Myself (新澤)
書き始めは普通に美しい曲だったのですが、試しに1拍減らしたらとんでもないことに。15/8拍子との付き合いが浅いせいもあって(?)幾度かのライブでの推敲を経て今の形になりました。なかなか納得いく音にならず悩んでいた時に、立飛の「15拍子って3でも5でも割れるんだよね」が、かなりヒントになっています。曲名の如く、演奏には相当の集中力を要するのですが、心地良く自然な”うねり”が醸し出せて嬉しく思っています。
5.Life Between Life (新澤)
新しいベースの西嶋さんを歓迎して書いた曲。ずっと「'N'
in the 'N'」というタイトル、、、
'N'ervio の中の'N'ishijima で演っていたのですが、アルバムを作るにあたり「他の曲だって西嶋さんじゃなきゃこうならないよな?」と思い、普遍的なタイトルとテーマを持った曲に変えました。一つの人生が終わって、次の人生が始まるまでの物語です。
6.八 (岩瀬)
富士山。末広がり。
7.鼓動 (新澤)
前作「Alma」にも収録されていますが、今のメンバーで再度録音しました。ライブとともに熟成された音を是非楽しんで下さい。
8.Subways (西嶋)
いつもの駅で乗り換えずにたまには違う路線で帰ってみたらどう?ただし、本当に戻ってこられるかどうかは保証できないよ。多分大丈夫だとは思うけど。
9.Heart Of Flea (新澤)
この英語はネイティブな人には絶対に通じませんが、読んでの通り「ノミの心臓」です。そう言う人程、芯は強くて踏ん張りが利くのかな、という思いを込めた曲。ロック〜ファンクの空気感の中、熱くも気楽にジャムる私達が記録出来て嬉しく思います。
10.γ-wave (新澤)
「Alma」に収録されている「Magnet」という曲のライブバージョンで使っていたパーツを、曲として独立させてみました。ヤヒロさんがこういう形でパーカッションソロを奏でるのは珍しいのではないかな?と思っています。
11.12:12 (音川)
12音全部を使ったメロとピアノ、ベースの12音を使ったカウンターラインを半音動くベースパターンの上に乗せてグルーブさせてみました。12音技法風ジャズロックです。こうするとアドリブに理論上の間違いが無くなり、なんでも自由にできるという都合のよい状態が生まれるので、あとはプレイヤー次第になるので、ネルビオにはうってつけでしょう。
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