Jacky Terrasson「What it is」BLUE NOTE(7243 4 98756 2 3)'99 - U.S.A
Jacky Terrasson(pf) Mino Cinelu(per) Fernano Saunders(b) Adam Rogers(g) Rick Centation(flt) Ugonna Okegwo(b) Michael Brecker(ts) Jaz Sawyer(drs) Richard Bone(b) Gregoire Maret(harm) Xiomara Laugart(vo) etc.
●太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系               ( □ブラジル系  □サルサ系  □カリプソ系 )
○ユーロ系  ●JAZZ系  ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系
名前は知っていましたが、買うのは初めてです.試聴して気に入りました. バリバリのJAZZピアニストというイメージだったんですが、この作品はM.Cineluがプロデュースを行ってます.そのせいか(?)Fusionっぽい雰囲気がありますねぇ.Lost TribeのAdam RodgersやMichael Breckerが参加してます. それより聴いていてびっくりしたのが、プログレのピンクフロイドの「Money」をやっています.この曲はけだるい雰囲気のハーモニカでテーマを奏で、ピアノがソロを取るという構成です.もっと驚いたのがAdam Rodgersのプレイです.Lost Tribeではアバンギャルドというか、かなり飛んだギタリストという印象がありました.記憶が正しければBill Evansのライブの時に彼のプレイを目にし、その時の印象はファンキーなギターでした.(記憶違いであればゴメンなさい) この作品では、オーソドックスなjazzギターを披露してます.あとでライナーを読んでみて、本当にLost Tribeのギタリストと同一人物なの??とわけが分からなくなってしまいました.
Michael Breckerは2曲参加し、圧巻は2曲目です.カミロばりの速いピアノのリフに火の出る様なサックスが炸裂しています.M.Cineluのパーカッションも効果的に被さって、最近めっきり少なくなった骨太いストレートなサウンドにやっと巡り合ってストレス発散というとこですか.サックスのソロに続くピアノのソロも凄まじく、息をつかせぬ迫力で弾き倒すという表現がピッタリの様なソロを聴かせてくれます.エンディングは嵐の様なピアノのリフでドッカ〜ァン!!と爆弾が炸裂した様な雰囲気で幕を閉じます. この曲が終わって、深く息を吸い込んで我に戻ることしばしばです. 
4曲目の女性ボーカルの雰囲気も面白く、ローズのエレピの音に小気味良いパーカッションに、ジノバネリ大げさに歌いそうな雰囲気の曲を、抑え気味に歌っているボーカルが妙にマッチしています.
全体的には、ジェイソン・リベロの作品の様な雰囲気があります(ご存じかな??)
4ビートや16ビートやラテンのリズムがあり、ブルーノートレーベルのピアニストというとFusionファンからいかにも敷居が高そうに思われますが、Fusionファンにも受けそうなサウンドだと思います. 特に、最近スムース系全盛でフラストレイションがたまっている、ストレートなサウンドが好きな方には自信を持ってお勧めできます.私は二曲目のMichael Breckerのプレイだけでこれを買った価値はあったなぁ..と思いました. 
☆次はまたjazzに戻るんでしょうか??彼のピアノが気に入った人は「Lover Man」VENUS(TKCV-35066)'98もお勧めします.この作品も火の出る様な迫力あるプレイが楽しめます.(JAZZ作品ですが)買いっ!!脳味噌錯乱級!!(アスワン)
   
Slow                 Speedy
Light               Heavy
Mellow                 Hard
Lyrical                   Cool
Melodious                 Out of melody/code
Conservative                 Progresseve/Tricky
Ensemble                 Interplay

\2,390 5/22/99 at 新宿タワーレコード