Fourplay 「Snowbound」Warner Bros (9362-47504-2) '99 - U.S.A.
Bob James(kb), Larry Carlton(g), Nathan East(b,vocal), Harvey Mason(dr), Jerry Hey(tp), Gary Grant(tp), Larry Williams(t.sax), Steven Holtman(tb), Michael Thompson(g), Gabriela Anders(vocal), Eric Benet(vocal), etc.

  ○骨太いストレート系  ○明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間 
  ○R&B                 ○ブラック系         ○歌物・NAC/AOR 系       
  ○ラテン系(□ブラジル系  □サルサ系        □カリプソ系)           
  ○ユーロ系            ○JAZZ系          ○JAZZとFUSIONの中間系   
  ○ブルース系          ○ロック系        ●スムース系

 先日、モントルーJAZZフェスティバルをBSで見ていたら、Fourplayの人数が4人でない!・・ホーンが加わっているのにビックリしました。もしやFourplayになにか変化があったのかなと、新作を期待したところにリリースされたのが本作です。
 これが全くの新作と思いきや、クリスマス・アルバムです。アメリカで人気のある人は大抵クリスマス・アルバムを作りますが、まさかFourplayが作るとは予想しませんでした。Fourplayの本国でそれだけ人気がある証拠なんでしょうね。

 おなじみのクリスマス・ソングがFourplayのあの演奏でやられると、これはなかなか良いですね。ちょっとライトで軽やかな気持ちになるなかなか楽しい作品に思います。おごそかな感じのクリスマスというのではなく、少し都会的クリスマスでパーティなんかのBGMにしたら合いそうな雰囲気です。

 面白いのはタイトル曲がドナルド・フェイゲン の「カマキリアド」に収録のカバーです。この曲でのカールトンのプレイときたら凄く良い味を出していて。こういうのを聞くと改めてカールトンのギターとフェイゲンの楽曲との相性の良さを感じます。
 それとこの曲ともう1曲に参加しているホーンがなかなか味があるなぁ・・・と思ったらジェリー・ヘイにラリー・ウィリアムスの元Seawindの面々ですからなんか嬉しいです。このままずっと参加するのか?それとも今回ッキリなのかはまだわかりませんけど。
 それと直接クリスマスには関係しないボブ・ジェームスのオリジナル(少しクリスマスを意識したかな?)、ジョニ・ミッチェルのカバーなど、いつものFourplayの演奏が楽しめます。
 それ以外にもボブ・ジェームスの綺麗なピアノをバックに、カールトンの泣きのギターが良いAmazing Graceなんかはオリジナルでないかと思うほどのアレンジの妙を感じます。ここいらへんは、これこそカールトンという色っぽいフレーズがたまらないです。

 また、やはりクリスマス・アルバムですから、ドップリとクリスマスって雰囲気に徹した曲(ほたるの光、サンタクロースがやってきた)なんかは、ストレートに演奏しているようです。ちょっとあの日本語でも歌えるフレーズをカールトンがギターでプレイするなんて、少し気恥ずかしい感じはしますけど。そういうのはほんの一部ということで、むしろウケを狙ったのかもしれませんね。

# 毎年1枚クリスマス・アルバムを楽しみますが、今年はコレで決まりです。(TKO)



フォープレイの5枚目のアルバムがクリスマス・アルバムとして登場しました。正直なところ、個人的にはこの手の企画物はあまり好きではないので、買うのを躊躇したのですが、フォープレイの魅力に負けて結局買ってしまいました。
クリスマス・アルバムと言ってもいかにもという曲は3-4曲入っているのですが、後は普通のフォープレイのサウンドを聞くことができます。但し、オリジナルは1曲のみであとはトラディショナルもしくはジョニ・ミッチェル、ドナルド・フェイゲン&ウォルター・ベッカー(Kamakiriadに入っている曲のようです。)、メル・トーメなどのカバーとなっています。
今までのアルバムと違う点は、ジェリー・ヘイ(あのシー・ウィンドのです)率いるホーン・セクションが3曲に参加していることですが、サウンドに厚みを付けている程度で派手な音は出していません。 またクリスマス用ということを意識してか、ひたすらメロー系の音です。でもこれがなかなか良くて、BGMとして流していると気持ちよくて和んでしまいます。この辺りのサウンドのまとめ方は流石フォープレイといった感じです。贅沢な最高級のBGMといったところでしょうか。
☆最後に入っている「Auld Lang Syne」は「蛍の光」で、カールトンが、あのお馴染みのテーマを弾いているのはちょっと笑ってしまいましたが...(橋 雅人)

   
Slow                     Speedy
Light                     Heavy
Mellow                     Hard
Lyrical                     Cool
Melodious                     Out of melody/code
Conservative                     Progresseve/Tricky
Ensemble                     Interplay