Pat Metheny「A Map of the World」Warner Bros.(9362-47366-2)'99 - U.S.A.
Pat Metheny(g,piano,kb), Steve Rodby(b), David Sammuels(per), Eiko Sato(concertmaster,violin), Godon Gottlieb(perc), Gil Goldstein(organ, orchestrtor and conductor) + Orchestra

○骨太いストレート系  〇明るく爽やか系  ○骨太系と爽やか系の中間
○R&B系 ○ブラック系 〇歌物・NAC/AOR 系
○ラテン系               ( □ブラジル系  □サルサ系  □カリプソ系 )
○ユーロ系  ○JAZZ系  ○JAZZとFUSIONの中間系
○ブルース系 ○ロック系 ●映画音楽系

サントラ盤です.メセニーの映画音楽は過去にもありました.
メセニーに限らず、サントラ盤は、〇〇の人の音楽を映画に使っている、というより〇〇が映画音楽をやる、ということであくまでも映画あってのサントラ盤の方が多い様に思います.
この作品も、後者の方でメセニーが映画音楽を演奏しているのであって、メインディッシュが音楽ではありません.
サウンドは生ギター+オーケストラという構成で、ドラマチックな構成で、どんな映画なのか分かりませんが、目の前にスクリーンが出てくる様な印象を受けます.
目の前に大自然が広がっていく様なイメージですかねぇ.
でもやはり映画音楽でありまして、トムスコットの曲を「マイアミバイス」のテーマに使っているという冒頭の前者のパターンではなくやはり後者のサウンドですので、メセニーサウンドの新しいアイディアとかソロプレイとか度外視して聴いたほうが良いと思います.(ソロはやっていることはやってますが)
オーケストラのストリングをバックに生ギターが奏でるサウンドは、晴れた日に青空の中土手に寝っころがりながら聴くのがあっていると思います.

☆これってどんな映画だろ??(^^;)(アスワン)



パット・メセニーのアコースティック・ギターの音色にオーケストレーションが絡み合って、創り出された「A Map Of The World」と題されたサウンド・トラックは、雄大なアメリカの風景が目の前に浮かんでくるようなサウンドです。
アメリカの風景、しかも田園風景という意味では、3年前にパットがベーシストのチャーリー・ヘイドンとのコラボレーションで作り上げた「beyond the Missouri Sky」での風景を思い起こさせるようなサウンドと共通しているように思います。今回はヘイドンではなく、PMGでの盟友であるスティーブ・ロドビーとのデュオを中心としたサウンドで、そこにギル・エヴァンスの愛弟子とも言えるギル・ゴールドスタインの手によるオーケストレーションが加えられており、アルバムも映画のサウンド・トラックという形をとっていますが、ルーツにあるものは同じようなものを感じます。
そしてそこに出来上がってきている音はジャズとかフュージョンとか言ったジャンルでくくれるものではなく、アメリカ音楽とでも言うべきもので、しかもしっかりとメセニー色に染まっています。
「beyond the Missouri Sky」のジャケットにあるような夕暮れの風景を眺めていたら、ふと気が付くと日が沈んで暗くなっていて、後ろを振り向くと「A Map Of The World」のジャケットの写真のような風景があると言ったような連想をしてしまいました。
なんとなくほっとする気分にさせてくれるような音です。ヒーリング系と言ってもいいのかもしれません。(橋 雅人)
   
Slow           Speedy
Light           Heavy
Mellow           Hard
Lyrical             Cool
Melodious               Out of melody/code
Conservative               Progresseve/Tricky
Ensemble           Interplay

\1,790 11/20/99 at 新宿タワー