GUEST:フランシス・シルヴァ(brazillian perc.)大橋イサム(g) 大坪稔明(synth)松岡真由美(vo,cho) ○骨太いストレート系 ○明るく爽やか系 ○骨太系と爽やか系の中間 ○R&B ○ブラック系 ○歌物・NAC/AOR 系 ●ラテン系(■ブラジル系 ■サルサ系 □カリプソ系) ○ユーロ系 ○JAZZ系 ○JAZZとFUSIONの中間系 ○ブルース系 ○ロック系松岡直也2年ぶりのアルバム。今回も「もろラテン」です。前作がバンダ・グランデによる大編成だったのに対して、フルート、ピアノ、ときどきギターがメロディーをとるスリムな編成です。親指ピアノなど民族楽器の曲もスパイス的にとりいれられています。 コンセプトは「ブラジル・キューバの伝統音楽」で、1曲ごとにこれはキューバのソンゴ、これはブラジルのサンバ・ヘギィ・・・・というように違ったリズムが用いられているそうです。リズム関係の用語は難しくてよくわかりませんが、全面に出ているパーカッションのアンサンブルからは、熱いだけではなく暖かい雰囲気が感じられました。特に「皮もの」系パーカッションの、どわんどわん響く低音が耳に残ります。そこに鼻歌で歌いたくなるようなメロディが、リズムが一体化して出てくるんですね。「さすが!!」とうなってしまいました。 直也さんのピアノは常に主役というのではなく、アンサンブルの中で「ここぞ」というところに出てきておいしいところだけ食べていくという感じ。ピアノの名人芸を聴かせるというよりは、曲を聴いてもらおうというのが松岡流なのでしょうか。「楽しくてメロディアス」を基本にしつつ、時にゴージャスに、時に軽やかに、時にはダイナミックに聴かせてくれます。(美芽)
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